総得点、打率、本塁打はオリックスがトップ
プロ野球はいよいよ後半戦に突入する。パ・リーグはオリックスがソフトバンクに3連勝して首位ターン。逆にソフトバンクは9連敗を喫して3位で折り返しとなった。ロッテが2位で追いかけ、7月は11勝3敗と快進撃の楽天が4位に浮上。西武も6連勝で5位に浮上した一方、日本ハムは10連敗で最下位に転落した。
後半戦に入る前に前半戦のチーム成績を振り返ってみたい。打撃成績は下記の通りとなっている。
チーム総得点が唯一300を超えているのがオリックス。チーム打率も.254、本塁打も70本でいずれも1位だ。現在は離脱しているがFAで加入した森友哉や、首位打者を快走する頓宮裕真が好調なのも大きい。
総得点2位は298のソフトバンク。288の楽天、282のロッテまで差はないが、日本ハムは265、さらに西武は235と水をあけられている。山川穂高が離脱した影響は小さくないだろう。
楽天は盗塁数61、四球数283がいずれも最多。16盗塁の小深田大翔を筆頭に山崎剛、辰己涼介ら俊足選手が機動力を発揮している。逆にオリックスは29盗塁、196四球ともリーグ最少で、これらの数字を上げることができればさらなる得点力アップも期待できそうだ。
防御率は日本ハムがリーグ1位
続いて投手成績も見ていこう。前半戦のチーム成績は下記の通り。
失点が最も少ないのは261のオリックスだが、防御率は2.90の日本ハムがトップ。首位と最下位の2チームが投手力ではやや抜けている。オリックスは被本塁打も46本で最少だ。
さらに280失点、防御率3.04の西武も遜色ない。先発投手が6回以上自責点3以下のクオリティスタート(QS)は50回と最多で、高橋光成や平良海馬、隅田知一郎ら先発陣の充実を物語っている。
ロッテは与四球は213で最少だが、防御率はリーグ5位の3.35。さらに楽天は総失点が唯一300を超える333失点、防御率もリーグワーストの3.55となっている。投手陣の整備は後半戦の課題だろう。
AクラスとBクラスで順位の変動がなく、上位3チームと下位3チームが固定されている状況のパ・リーグ。しかし、ソフトバンクが9連敗、楽天が8連勝したように、大型連勝や連敗があれば一気に入れ替わる可能性もある。後半戦はどんなドラマが待っているだろうか。
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