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パ・リーグ球団別週間MVP 楽天・浅村栄斗が12球団トップ 西武・マキノンが上昇気配

2023 7/19 06:30SPAIA編集部
パ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA
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オリックス・セデーニョが好調キープ

先週のパ・リーグは3連覇を目指すオリックスが4勝1敗で、前半戦首位ターン。一方、ソフトバンクは泥沼の9連敗で優勝争いから一歩後退した。また、西武が6連勝で5位に浮上。楽天も好調で5勝1敗と大きく勝ち越し、借金を4まで減らして前半戦を終えた。

SPAIAでは7月10日から7月17日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


前半戦を首位で折り返したオリックスでは、レアンドロ・セデーニョがwRAA3.2でチームトップだった。先週は5試合中4試合で安打を放ち、19打数6安打の打率.316、3本塁打、10打点をマーク。17日のソフトバンク戦では2戦連発となる5号3ランを放つなど、勝利に大きく貢献した。

これで7月は打率.375、5本塁打、18打点と大暴れ。首位を快走するチームの中で、育成出身の新助っ人が打線を牽引している。

ポランコが自身初の1試合3発、浅村栄斗が絶好調

2位のロッテでは、こちらも今季加入した助っ人のグレゴリー・ポランコが好調。先週は20打数9安打の打率.450、3本塁打、5打点を記録した。16日の楽天戦では、来日初の1試合3本塁打を放つなど打棒が爆発。wRAA もチームトップとなる4.3をマークした。

泥沼9連敗中のソフトバンクでは、三森大貴がwRAA2.4でチームトップだった。先週は3試合にスタメン出場し、13打数5安打の打率.385、2本塁打、3打点をマーク。6試合で8得点と打線に元気がない中、一人気を吐いていた。

4位の楽天では、浅村栄斗が12球団トップのwRAA6.7を記録した。7日のソフトバンク戦から9試合連続安打を継続中。16日のロッテ戦では5打数5安打2本塁打と快音を連発するなど、週間で26打数12安打の打率.462、出塁率.500、長打率.923をマークした。これで18本塁打、50打点でリーグ2冠に浮上。巻き返しを図る後半戦も主砲のバットにかかる期待は大きい。

マキノンが2ケタ本塁打に到達

5位に浮上した西武は、デビッド・マキノンがwRAA4.4でチームトップだった。週間で20打数10安打の打率.500、1本塁打、3打点。17日の日本ハム戦では、7回にダメ押しとなる10号ソロを含め今週2度目の3安打猛打賞を記録し、勝利に貢献した。これで7月は打率.298と気温の上昇とともに、調子を上げてきている。

日本ハムでは、今季加入したアリエル・マルティネスが20打数7安打の打率.350、2本塁打、3打点をマーク。wRAAも1.9でチームトップだった。チームは7試合連続1点差負けを喫するなど、まさかの10連敗で最下位に転落。ただ、新助っ人は17日の西武戦では先制の11号2ランを放つなど孤軍奮闘。後半戦もバットでチームに貢献していく。

首位を走るオリックスが貯金17でやや抜け出しつつあるパ・リーグ。他の5球団としては、3連覇はなんとしてでも阻止したいところ。オールスター休みを挟んで迎える後半戦、覇者に待ったをかけるのはどのチームか。CS争いも含め、酷暑に負けない熱闘を期待したい。

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