開幕一軍狙う2人の若獅子
西武のB班高知キャンプ2日目は、グラウンドコンディション不良のため屋内運動場でのスタートとなった。昨シーズン、育成契約から支配下登録を勝ちとった長谷川信哉と滝澤夏央の2人は、キャッチボールとペッパー(トスバッティング)を一緒に行い、ノックも同じ組で受けていた。
長谷川は一球一球、打球の行方を確認しながら打撃練習に励んでおり、屋内運動場には鋭い打球音が鳴り響いていた。高卒2年目の昨年7月2日に支配下登録を勝ち取り37試合に出場、プロ初打点も記録した。だが、打率.185、本塁打はゼロと一軍の壁にもぶつかった。
「今の実力では(一軍は)難しいと一番に思いました。自主トレでは狙って逆方向に打つ練習に取り組み、形になりつつあるので、キャンプで更に精度を上げて一軍の投手相手にどこまで通用するか試したいです」。一軍の舞台で活躍するために、更なる打力アップに取り組んでいる。
一方の滝澤は、60メートルの距離を12秒以内に走るランニングメニュー10本を常にトップで走りきり、2023年チームスローガンである走魂(そうこん)を体現。開幕一軍入りに向けアピールしていた。
「昨シーズンは最初は良かったんですが試合に出るにつれ、考え過ぎてしまいました。今シーズンは自分本来の思い切りの良さを出してレギュラーを獲るのが目標です。このキャンプではたくさん練習して走、攻、守すべてレベルアップしたいです」。今年20歳を迎える若獅子が虎視眈々と牙を研いでいる。
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