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ヤクルト新クローザーは誰だ?木澤、清水、石山、ケラをデータ比較

2023 2/3 06:00SPAIA編集部
ヤクルトの木澤尚文・清水昇・石山泰稚,ⒸSPAIA
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退団マクガフの後釜にキオーニ・ケラ獲得

セ・リーグ3連覇を狙うヤクルトの懸案事項のひとつがクローザーだろう。2022年に38セーブを挙げるなど4年間で80セーブ59ホールドをマークしたスコット・マクガフが退団し、ダイヤモンドバックスに移籍。後任はキャンプからオープン戦で候補者の中から絞り込んでいくことになる。

オフには後任候補として前ドジャース3Aの右腕キオーニ・ケラを獲得。メジャー通算243試合登板で23勝13敗28セーブ59ホールド、防御率3.33をマークしている右腕だ。2021年5月に右肘のトミー・ジョン手術を受けたが、2022年はマイナーで2度移籍しながら計19試合に登板している。

身長185センチから投げ込む最速160キロのストレートとカーブが武器。首脳陣はこれから実戦を通じて日本野球への適性などを見極めていくだろう。

石山泰稚は通算85セーブ

日本で実績のない新助っ人より計算の立つ日本人投手を起用する可能性もある。清水昇は国学院大からドラフト1位で入団して5年目を迎える26歳。2021年に72試合登板で50ホールドを挙げるなど3年連続50試合、30ホールド以上をマークしている中継ぎエースだ。

クローザーとしての実績で一番なのは石山泰稚。34歳の右腕は2018年に35セーブを挙げるなど、通算440試合登板で25勝33敗85セーブ89ホールドをマークしている。11年目を迎えてベテランの域に差し掛かっているが、守護神への意欲を公言するなど今季に向けて気合が入っている。

慶応大からドラフト1位で入団して3年目となる木澤尚文も候補の一人。2022年はチーム最多タイとなる55試合に登板してプロ初勝利を含む9勝をマークした。150キロを超えるシュートを武器に、今季もフル回転が期待される。

データ上は清水昇が適任?

細かく見ていこう。4投手の2022年成績を比較したのが下の表だ。ケラはメジャーでの登板がなかったためマイナー3チームでの通算成績とし、参考までにマクガフも並べている。

ヤクルト新クローザー候補の2022年成績比較


防御率は清水昇が1.16でトップ。メインとなる球種はストレートとフォークの2種類だが、切れ味、コントロールとも申し分なし。50試合に登板しての数字だから価値がある。

石山泰稚も1.75と安定感十分だった。スライダーは被打率.156をマークしており、実績も含めて首脳陣の信頼は高い。

逆にケラは4.82。マイナーで18.2イニングしか投げておらず参考程度にとどめたいとは言え、気になる数字だ。レンジャーズ時代の2017年には2.79、パイレーツ時代の2019年には2.12をマークした実績を持つが、トミー・ジョン手術の影響をしっかりと見極める必要はあるだろう。

ただ、奪三振率は4人でトップの9.64。クローザーに必要な三振を取る能力は備えている。一方で、8.20と高い与四球率も看過できない。

その与四球率でトップは2.69の木澤尚文。試合終盤で自ら走者を出さないことは絶対条件だけに頼もしい数字だ。

清水も与四球率2.70と遜色ない数字で、奪三振と与四球の比率を示すK/BBも3.07でトップ。マクガフの4.54と比べると物足りなくも映るが、リリーフ陣の現有戦力ではトップクラスであることは間違いない。

1イニングあたりに何人の出塁を許したかを表すWHIPも0.79で清水がトップ。データだけで見ると、清水がクローザーとして適任に見える。

クローザーは試合を締めくくる重要ポジション。シーズンを固定して戦えるかどうかはチーム成績を大きく左右する。それを誰よりも知る日米通算313セーブの高津臣吾監督がどう判断するか。開幕までのサバイバル合戦に注目したい。

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