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ソフトバンクの大補強は優勝に直結?FAダブル獲り翌年の成績に共通点

2023 1/18 11:00SPAIA編集部
嶺井博希と近藤健介,ⒸSPAIA
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近藤健介と嶺井博希、有原航平、オスナ、ガンケルら獲得

今オフのストーブリーグで最も活発な動きを見せたのはソフトバンクだろう。近年は育成ドラフトで大量指名し、日本球界で初めて四軍制を敷いて筑後の充実した施設でトレーニングさせるなど育成に熱心だが、メジャー挑戦する千賀滉大や巨人移籍の松田宣浩、キューバ出身の助っ人デスパイネ、グラシアルら投打で実績のある選手が退団したこともあり、久々に資金力を見せつけてオフの主役となった。

FA戦線では日本ハムから近藤健介外野手(29)、DeNAから嶺井博希捕手(31)をダブル獲り。2013年オフの中田賢一&鶴岡慎也以来となる2人同時獲得で、近藤は7年総額50億円とも伝えられる超大型契約だ。

さらにレンジャーズをFAとなっていた有原航平投手(30)も獲得。日本ハム時代の2019年に最多勝に輝くなどNPB通算60勝の実績右腕の加入は大きい。

外国人補強にも余念がない。メジャー通算155セーブの実績を持ち、2022年はロッテで4勝1敗10セーブ9ホールドだったロベルト・オスナ投手(27)と、阪神時代の2021年に先発で9勝を挙げた右腕ジョー・ガンケル投手(31)を獲得。西武からFA宣言してオリックス入りした森友哉を除けば、日本で実績のある有力選手を根こそぎ持っていった印象だ。

FAダブル獲り3回中2回は優勝、1人は捕手

巨大戦力を得たからと言って、必ずしもチーム成績に直結するとは限らないことは歴史が証明している。では、過去にソフトバンクがFAでダブル獲りした翌年の成績はどうだったのだろうか。

FA選手の2人同時獲得は過去に3度ある。FA制度導入2年目の1994年オフ、ダイエー時代に西武から石毛宏典と工藤公康を獲得した。西武の監督就任オファーを蹴って現役にこだわった石毛はすでに38歳となっており、翌1995年は52試合出場にどどまったが、31歳と脂の乗る時期だった工藤は12勝をマークした。

ただ、当時のダイエーはまだまだ弱く、王貞治監督就任1年目だった1995年は5位。小久保裕紀が本塁打王に輝いたものの、優勝はオリックスだった。

2回目のFAダブル獲りは2010年オフ。横浜から内川聖一、西武から細川亨を獲得した。大分工出身の内川は地元・九州で大活躍。2011年は打率.338で史上2人目の両リーグ首位打者に輝いた。細川も同年の開幕スタメンマスクをかぶるなど97試合に出場。秋山幸二監督3年目のシーズンでリーグ連覇に貢献した。

3回目が先述の2013年オフ。中日から中田賢一、日本ハムから鶴岡慎也を獲得した。北九州市立大から中日入りした中田は地元・福岡で躍動。2014年は自身2度目の2桁となる11勝を挙げた。鶴岡はケガもあったものの98試合に出場。秋山幸二監督ラストイヤーを見事に優勝で飾った。

FA選手を2人同時に獲得した過去3回のうち2回は優勝。しかも1人は捕手という点も共通しており、4回目となる2023年も優勝に限りなく近い位置にいることは間違いない。シーズン最終戦でまさかの逆転V逸となった昨季の雪辱を果たせるか注目だ。

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