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NPB通算奪三振率ランキング、千賀滉大が野茂英雄を超えて歴代1位浮上

2022 12/7 06:00SPAIA編集部
千賀滉大,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

千賀の奪三振率は驚異の10.35

ソフトバンクから海外FA権を行使してメジャーリーグ移籍を目指している千賀滉大投手(29)が通算1000投球回以上の奪三振率で歴代1位に躍り出た。

千賀は今季22試合に登板し、144回を投げて11勝6敗、156奪三振。通算1089投球回で1252奪三振となった。投手が9イニングで奪う三振数を示す指標「K/9(奪三振率)」は驚異の10.35。歴代1位だった野茂英雄の10.31を上回った。通算ランキングは以下の通りとなっている。

日本プロ野球の通算奪三振率ランキング


千賀は2019年に227三振、2020年に149三振を奪って最多奪三振のタイトルを獲得した球界屈指の剛腕。今季も平均154.4キロのストレートと同136.5キロの「お化けフォーク」で三振数を積み上げた。

ストレートとフォークで押す、千賀と同タイプの野茂英雄は近鉄に入団した1990年から5年間で78勝、1204奪三振をマーク。1051.1投球回で奪三振率は10.31だった。

野茂は日本での実績を引っ提げてドジャースに移籍し、2008年に引退するまで14年間もMLB球団をわたり歩いた。日米通算201勝、3122奪三振を記録したレジェンド右腕の日本時代の数字を超えられたことは、同じくメジャー移籍を目指す千賀にとって大きな自信になるだろう。「野茂以上」の剛腕として海を渡るのだ。

投手4冠の山本由伸でさえ奪三振率9.25

3位の杉内俊哉は9.28と野茂に1個以上の差をつけられていることから、千賀の奪三振率がいかに驚異的か分かるだろう。4位以下も則本昂大、伊良部秀輝、ダルビッシュ有、石井一久、山口俊、松坂大輔、新垣渚と歴代の「ドクターK」が名を連ねている。

ちなみに1000投球回未満では、佐々木主浩が12.20(851奪三振)、大塚晶文が12.17(474奪三振)、松井裕樹が11.77(788奪三振)、藤川球児が11.74(1220奪三振)などクローザーが並ぶ。パ・リーグで2年連続投手4冠に輝いたオリックスの山本由伸は733投球回で753奪三振、奪三振率は9.25となっており、千賀に及ばない。

アメリカではMLB球団幹部や代理人らが一堂に会するウインターミーティングが始まり、千賀の移籍交渉の行方が注目されている。日本が誇る「お化けフォーク」で、大谷翔平に続いて米球界を席巻するか。メジャーデビューする日が楽しみだ。

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