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オリックスの2023「年男」 定位置獲り目指す打の野口智哉と投の本田仁海

2023 1/1 06:00SPAIA編集部
オリックスの2023「年男」,ⒸSPAIA
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打撃磨きレギュラー狙う野口智哉

2023年の干支は「卯」。プロ野球選手の年齢でいえば24歳となる1999年生まれ、36歳のベテランになる1987年生まれが年男だ。各球団、どんな選手が年男になるのか注目してみたい。今回はオリックスの年男を取り上げる(支配下選手のみ)。

飛躍を期待されるのが、2021年ドラフト2位で入団した野口智哉だ。昨年のルーキーイヤーはコロナウイルス感染のため開幕1軍こそ逃したが、初昇格した4月19日のソフトバンク戦で一軍デビュー。「1番・三塁」でスタメン起用されると、プロ初安打を記録した。シーズン終盤にはプロ初本塁打も放っている。

守備でも遊撃で16試合にスタメン出場したのをはじめ、二塁、三塁、中堅、右翼と5つのポジションを柔軟にこなし、チームの連覇に貢献。日本シリーズにも出場し、安打を放つなど大舞台でも物怖じしないハートの強さを見せた。

充実の1年目を終えた年男が2年目に見据えるのは、遊撃のレギュラー獲りだ。その野口の前に立ちはだかるのが、プロ4年目を迎える紅林弘太郎。まだ20歳ながら2年連続で130試合以上に出場してリーグ連覇に貢献しており、レギュラーを奪うのは簡単なことではないだろう。

カギを握るのは打撃。昨年は54試合で打率/出塁率/長打率が.226/.277/.284と、関西大時代に通算100安打を達成したヒットメーカーとしては物足りない数字に終わった。ただ、紅林も2年連続で打率は2割2分台と打撃では苦しんでおり、ハードルは決して高くない。打撃に磨きをかけ、年下のライバルから定位置奪取を狙う。

野手では、野口と同期入団の福永奨捕手と渡部遼人外野手も年男だ。野口同様、それぞれのポジションでレギュラー獲りへ大事な1年となるだろう。

オリックスの野口智哉

本田仁海はセットアッパーへ名乗り

投手では星槎国際湘南高から入団6年目になる本田仁海も1999年生まれの年男だ。5年目の昨季は、自己最多の42試合に登板してプロ初勝利、初セーブ、初ホールドを挙げるなど2勝3敗2セーブ、14ホールド、防御率3.50を記録。先発から中継ぎに転向して大きく飛躍した。

速球は自己最速の157キロを計測し、平均でも152.5キロと球威はすでにトップレベル。今年はさらなる高みを目指して、勝利の方程式入りを見据える。昨年は阿部翔太と宇田川優希の2人が防御率0点台と、抜群の安定感で首脳陣の信頼を勝ち取り、一気にその座を掴み取った。本田も彼らに続くことができるか、勝負の1年となる。

また、神戸弘陵高から2017年育成2位で入団した東晃平も年男。プロ5年目の昨季は7月下旬に支配下契約を勝ち取ると、8月6日の日本ハム戦で6回途中1失点と好投し、プロ初勝利をマーク。4試合の登板で1勝0敗、防御率4.85の成績を残した。今季は先発ローテーション入りを狙う。

昨季26年ぶりとなる日本一を達成したオリックス。今季リーグ3連覇、そして2年連続の日本一を達成するためには、さらなる戦力の底上げが必要不可欠だ。24歳を迎える年男たちがその一翼を担うことができるか。

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