今年45歳の福留孝介が現役最年長
プロ野球の2022年シーズン開幕が近付いてきた。今年もフレッシュな新戦力が加わり、どんな新しいスターが誕生するのか楽しみだ。
一方で、同期や後輩がどんどんユニフォームを脱ぐ中、衰えに懸命に抗いながら現役を続ける選手もいる。2022年に40歳になるベテラン選手は11人。順に紹介しよう。

現役最年長は中日の福留孝介。4月26日の誕生日で45歳になる大ベテランだ。
PL学園高時代にドラフトで7球団競合の末に当たりくじを引いた近鉄入りを拒否して日本生命に進み、アテネ五輪の銅メダルを引っ提げて逆指名で中日入団。1998年ドラフトの同期入団は松坂大輔、藤川球児、上原浩治、二岡智宏、小林雅英、里崎智也、岩瀬仁紀らプロで実績を残したメンバーが多いが、松坂の引退で福留が最後の1人となった。
太平洋をまたいでメジャーでも活躍し、積み上げた安打はNPB通算1951本、日米通算2449本。NPB通算2000安打と日米通算2500安打を視界に捉えている。プロ24年目のシーズンで金字塔を打ち立てるか注目だ。
能見篤史、石川雅規、和田毅の左腕3人
オリックスの能見篤史はコーチを兼任しながら18年目のシーズンを迎える。
鳥取城北高時代に平安高(現龍谷大平安高)の川口知哉、水戸商の井川慶とともに「高校生左腕三羽ガラス」と呼ばれ、高卒でプロ入りした2人に遅れて大阪ガスから阪神入りしたのが2004年ドラフト。結果的には3人の中で最も息の長い選手となった。
通算469試合104勝93敗4セーブ56ホールド。5月で43歳になる左腕は、節目の500試合登板を果たしたい。
「小さな大投手」ヤクルトの石川雅規は1月で42歳となり、学年は能見と同じ。身長167センチと小柄ながら、変化球を駆使した巧みな投球で通算177勝を積み上げてきた。ここまで来たら200勝を達成したいだろう。
「松坂世代」のラストサムライとなったのがソフトバンク和田毅。2月で41歳になったが、今春キャンプからオープン戦にかけて順調に来ており、今季も元気な姿を見せてくれそうだ。まずは「あと2勝」に迫った日米通算150勝を達成したい。
「超人」糸井嘉男、日米通算2593安打の青木宣親
「超人」と呼ばれた阪神・糸井嘉男も40歳となった昨季は77試合出場で打率.208と苦しんだ。7月で41歳になる今季は選手生命をかけたシーズンとなるだろう。
ヤクルト青木宣親は40歳だが、1月生まれのため学年は糸井と同じ。早稲田大からドラフト4位でヤクルト入りし、同級生だった鳥谷敬、比嘉寿光、由田慎太郎はすでに引退した。日米通算2593安打。レロン・リーに明け渡したNPB4000打数以上の通算打率1位の座を奪回したい。
西武・内海哲也、DeNA藤田一也、巨人・中島宏之、ヤクルト内川聖一、オリックス比嘉幹貴の5人は1982年生まれで今年40歳になる同年代。いずれも日本球界で実績を残してきたベテランたちだ。経験豊富な40代の選手がどんな輝きを放ち、そして散っていくのか。「不惑の11戦士」のプレーに目を凝らしたい。
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