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PL学園出身ラストサムライは?現役プロ野球選手はわずか2人に

2022 10/25 11:00SPAIA編集部
オリックスの中川圭太,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

日米通算2450安打の「レジェンド」福留孝介が引退

校歌で「永遠の学園」と謳われたPL学園硬式野球部が2016年夏を最後に休部になってから6年以上が経過した。かつてはプロ野球界に多数のOBを輩出した名門も、現役でプレーを続ける選手は年々減っている。

現役最年長だった福留孝介がついに引退。日米通算2619試合出場、2450安打、327本塁打、1273打点。NPBのみの2000安打にも「あと48」、300本塁打にも「あと15」まで迫りながら届かなかったが、「PL出身」という枠を取り払っても球史に名を残すレジェンドだ。

これでPL出身の現役選手はツインズ前田健太とオリックス中川圭太の2人だけとなった。

前田健太は日米通算156勝

2006年高校生ドラフト1巡目で広島に入団した前田健太は、PL学園1年夏と3年春に甲子園出場。3年春のセンバツではベスト4に進出した。

広島では2010年と2015年に15勝で最多勝に輝くなど、NPB通算97勝をマーク。2016年からメジャー挑戦し、ドジャースとツインズでMLB通算59勝を挙げている。日米通算385試合登板、156勝108敗6セーブ9ホールド、防御率2.89。34歳という年齢を考えると「あと44勝」となっている通算200勝も射程圏内だろう。

2021年9月に右肘のトミー・ジョン手術を受けたが、ブルペン入りも再開しており、2023年には再びメジャーのマウンドに立つ姿が見られそうだ。

「最後のPL戦士」中川圭太

「最後のPL戦士」と呼ばれるのがオリックスの中川圭太。PL学園3年夏に主将として2014年夏の大阪大会で決勝進出したが、全国制覇した大阪桐蔭に1-9で敗れて甲子園出場はならなかった。

卒業後は東洋大を経て2018年ドラフト7位でオリックスに入団すると、1年目の2019年に111試合に出場して打率.288をマーク。2021年は61試合出場にとどまったものの、2022年は110試合出場で打率.283、8本塁打、51打点、11盗塁の好成績を残した。

2022年でプロ4年目。チームでは若手の台頭が著しく競争は厳しいが、日本シリーズでも存在感を発揮している。PL出身の「ラストサムライ」となるべく、息の長い活躍が期待される。

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