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巨人・堀田賢慎は救世主となるか?岩手県出身の剛腕にかかる期待

2022 3/14 06:00SPAIA編集部
巨人の堀田賢慎,ⒸSPAIA
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2019年ドラフト1位の20歳が支配下登録

巨人の堀田賢慎投手(20)、鍬原拓也投手(25)、増田陸内野手(21)が11日に支配下選手登録された。背番号は堀田が「91」、鍬原が「46」、増田が「61」に決定した。

注目は2019年ドラフト1位の堀田だ。岩手県花巻市出身で青森山田高に進学し、3年夏は八戸学院光星に敗れて甲子園出場は果たせなかったが、星稜高・奥川恭伸(現ヤクルト)、東芝・宮川哲(現西武)の外れ外れ1位で巨人から指名を受けた。

そう、同期には大船渡高・佐々木朗希(現ロッテ)や興南高・宮城大弥(現オリックス)らすでに一軍で活躍している投手も多いハイレベルな世代だ。

堀田は1年目に右肘のトミー・ジョン手術を受け、2年目は育成契約に“降格”。昨夏の三軍戦でようやく実戦初登板を果たし、今春キャンプでもアピールを続けた。

オープン戦では2試合に登板し、計5回2安打5三振無失点と好投。186センチの長身からオーバースローで投げ込むストレートは150キロを優に超える。「将来のエース候補」と期待を寄せる桑田真澄投手チーフコーチの現役時代を大型にしたような本格派右腕だ。

菊池雄星や大谷翔平、佐々木朗希を輩出した岩手県出身

岩手と言えば、メジャーで活躍する菊池雄星や大谷翔平、堀田のライバル佐々木朗希ら好投手を輩出している。堀田もその系譜に名を連ねるだけの素質は持っているだろう。同郷の佐々木や同期の奥川、宮城らの活躍は、堀田の成長を促進する期待も持てる。

開幕前の支配下登録は一軍で起用したい首脳陣の期待の表れとも言え、先発ローテーション入りの可能性もある。菅野智之、山口俊、メルセデスに昨季11勝を挙げた高橋優貴、2年連続9勝の戸郷翔征と実績者多数。さらに左腕・今村信貴や、ドラフト3位ルーキーの赤星優志、2020年ドラフト2位の山崎伊織らライバルは多いが、堀田が割って入っても何ら不思議ではない。

オープン戦でなかなか勝ち星が増えない巨人。ペナント奪回に向け、開幕後のスタートダッシュを決めるには堀田のような若々しい投手がカンフル剤になるかも知れない。

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