「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

楽天の新人選手が被災地を訪問 震災経験したドラ1吉野創士「東北の方々に勇気と希望届けたい」

2022 1/17 17:00SPAIA編集部
献花を行う吉野創士(中央)ら新人選手,ⒸRakutenEagles
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸRakuten Eagles

9年連続9回目の被災地訪問

楽天の育成を含む新人9選手が17日、東日本大震災の被災地である宮城県東松島市を訪問。東松島市震災復興伝承館や震災遺構(旧野蒜駅)を見学し、祈念公園内の慰霊碑に献花、黙祷を捧げた。新人選手による被災地訪問は2014年から行われ、今年で9年連続9回目となる。

訪問を終えたドラフト1位ルーキーの吉野創士外野手(昌平高)は「震災の跡を見て、相当ひどかったんだなと。胸が痛くなる瞬間がありました」と印象を語った。自身も千葉県浦安市で震災を経験。実家近くの地面が液状化していたことを明かし、「電気や水道が使えなかった時期もあったので、不便さを感じたりもした」と当時の状況を振り返った。

初めての被災地訪問で、復興への思いがより強くなった。「自分たちプロ野球選手が震災を経験した方々に、勇気と希望を届けられるようなプレーを見せていけば喜んでくれると思う。頑張っていきたい」と東北のために戦うことを誓った。

ルーキー最年長となるドラフト7位・吉川雄大投手(JFE西日本)は当時中学生。被災の様子をテレビなどで見ていたが「津波の被害が想像以上だった」と語り、「渥美巖市長の話の中で、これからは“心の復興”という言葉があった。人の心が傷ついてしまっていると感じた」と、いまなお心の傷が癒えない被災者を慮った。

広島出身の吉川にとって、今回の体験は「誰しもができる経験ではない」貴重なものとなった。これからはプロ野球選手として「常に全力で、どんな場面でもあきらめないプレー」で被災者に元気を届け、”心の復興”を後押しする。

【関連記事】
楽天ドラ1・吉野創士「浅村栄斗2世」へ貪欲、スカウトも惚れた天賦の才
楽天の大砲候補・安田悠馬は背番号55「エンジゴジラと呼ばれたい」
楽天の2022「年男」早川隆久の2桁勝利と涌井秀章の復活に期待