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楽天ドラ1・吉野創士「浅村栄斗2世」へ貪欲、スカウトも惚れた天賦の才

2021 10/12 17:44SPAIA編集部
昌平高の吉野創士外野手,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

高校通算56本塁打「3年目に楽天の主軸に」

プロ野球ドラフト会議で楽天から1位指名を受けた昌平高・吉野創士外野手が12日、埼玉県の同校で後関昌彦スカウト部部長と沖原佳典スカウトの指名挨拶を受けた。

吉野は高校通算56本塁打の長距離砲。甲子園出場は果たせなかったが、今夏は埼玉県大会決勝で浦和学院に敗れたもののチームを準優勝に導いた。同校からは初のプロ野球選手となる。

指名挨拶後の会見では「1年目は体づくりに専念し、3年目に楽天の主軸になれるように頑張ります」と宣言。昨日、指名された瞬間からLINEには500件を超える祝福メッセージが届き、今朝登校するとクラスメイトが祝福する会を開いてくれたと明かして目尻を下げた。

3年後見据え「体を大きくしたい」

楽天が高く評価したのは、やはりその飛距離だ。後関昌彦スカウト部部長は「パワーヒッターというよりはタイミングとバットの角度で遠くへ飛ばす技術を持っているのが一番の魅力」と明かす。沖原佳典スカウトも「本当に腕の使い方が柔らかく、しなやかにバットを振れる。天性のものがある」と絶賛している。

憧れの選手はもうすぐチームメイトになる浅村栄斗。プロ13年間で通算227本塁打を放っている、自身と同じ右のスラッガーだ。浅村に聞きたいことを問われると「ミスショットもあるし、インコースの打ち方も分からないので細かく聞きたい」と貪欲な姿勢を示し、「まずは食事から変えてウエイトトレーニングを多く取り入れて体を大きくしたい」とオフのテーマを掲げた。

目標に掲げる3年後、杜の都を沸かせる豪快なアーチを描けるか。浅村とクリーンナップを組むほどの活躍ができれば楽天打線が迫力を増すことは間違いない。

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