助っ人外国人11年ぶりの「甲子園初登板」勝利なるか
甲子園で行われている阪神とロッテの3連戦は1勝1敗で、カード勝ち越しをかけて3戦目へ。先発は阪神・アルカンタラ、ロッテ・佐々木朗希と、ともに「甲子園初登板」で勝利を狙う投手同士の対戦となった。
アルカンタラは初登板初先発となった16日の巨人戦は、6回5失点で初勝利を挙げた。2度目の先発が予定されていた広島戦がコロナ禍の影響で延期となり、中10日での登板となる。助っ人外国人としては、2010年のフォッサム以来11年ぶりの「甲子園初登板」勝利を目指す。
前回登板では無四球と前評判通りの制球力を発揮していたが、岡本和真に本塁打を浴びるなど7被安打。特に、6回には先頭の梶谷隆幸から4連打を浴び3失点を喫し、スタミナにも不安を残した。
ロッテは両リーグトップの222得点を叩き出している強力打線。昨季、韓国リーグで20勝2敗、防御率2.54と、圧倒的な成績を残した豪腕の真価が問われる登板となりそうだ。
高校時代縁のなかった甲子園に初見参
対するロッテ先発の佐々木朗希は、プロ2試合目の先発の舞台が甲子園となる。最速163キロをマークし注目を集めた岩手・大船渡高時代には、甲子園出場はなかった。
プロ初登板となった16日の西武戦では5回6安打4失点(自責点2)。勝利投手の権利を持って降板したが、チームが8回に追いつかれ、プロ初勝利とはならなかった。ストレートの最速は154キロをマークし、4番・山川穂高から2つの三振を奪うなど、5奪三振で大器の片鱗を見せた。
一方で、若林楽人、源田壮亮、金子侑司の快足トリオに5盗塁を許すなど、クイックに課題を残した。阪神にも近本光司、中野拓夢など足攻を得意とする選手がいるだけに、前回登板の反省を生かしたピッチングができるか注目だ。
同世代の活躍も刺激となっているだろう。ヤクルト-日本ハム戦(神宮)では奥川恭伸も先発予定で、16日に続き早くも2度目の同日登板となる。26日にはオリックスの宮城大弥が交流戦初勝利となる5勝目、19日には西純矢が甲子園でプロ初勝利も挙げている。高校時代は縁のなかった夢の舞台で、彼らに続く快投を見せられるか。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
巨人・横川凱-楽天・瀧中瞭太(東京ドーム)
ヤクルト・奥川恭伸-日本ハム・池田隆英(神宮)
DeNA・ロメロ-オリックス・張奕(横浜スタジアム)
中日・勝野昌慶-ソフトバンク・笠谷俊介(バンテリンドームナゴヤ)
広島・床田寛樹-西武・ニール(マツダスタジアム)
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