横浜が健大高崎を下して優勝
2025年の第97回選抜高校野球大会の選考資料となる秋季大会が各地で行われている。関東大会は11月4日に決勝が行われ、横浜(神奈川1位)が4-3で健大高崎(群馬1位)にサヨナラ勝ちして17年ぶり4回目の優勝を果たした。
97回目の春は関東から4校、東京との比較で1校選出されるため、横浜の6年ぶり17回目のセンバツ出場は確実と見られる。
決勝は健大高崎が1回に先制し、横浜が6回に追いつくと、7回にも2点ずつを取り合う白熱の大接戦。同点のまま突入したタイブレークの延長10回裏、健大高崎は先発マウンドからレフトに回っていた最速158キロ右腕・石垣元気を再びマウンドに戻したが、横浜・奥村凌大がサヨナラ打を放ち、熱戦に終止符を打った。
横浜は11月20日に開幕する明治神宮大会に出場。近年は東海大相模や慶応の陰に隠れていたが、名門が久々に存在感を発揮できるか。
健大高崎もセンバツ当確、浦和実と千葉黎明も濃厚
準優勝の健大高崎も3年連続8回目のセンバツは当確。決勝はサヨナラ負けしたが、実力差は紙一重だ。プロのスカウトが熱視線を送る石垣元気は注目の的だろう。2024年センバツ王者が全員で優勝旗を返しに行く。
ベスト4入りした浦和実(埼玉1位)と千葉黎明(千葉1位)もセンバツ濃厚だ。浦和実は初戦で宇都宮工(栃木2位)を4-2、準々決勝でつくば秀英(茨城1位)を2-0で破り、準決勝でも優勝した横浜に2-3と惜敗。来春センバツに選ばれれば春夏通じて初の甲子園となる。
千葉黎明も準決勝こそ健大高崎に完封負けだったが、準々決勝で2023年センバツで優勝した山梨学院(山梨1位)を5-2で撃破。浦和実とともに春夏通じて初めての甲子園に大きく前進した。
5校目は東京との比較になるが、準々決勝で敗れた4校の中から候補が絞られるだろう。佐野日大(栃木1位)は健大高崎戦の7回コールド負けが割引材料。初戦をコールド勝ちし、準々決勝でも優勝した横浜と接戦を演じた東農大二(群馬2位)も候補だが、健大高崎と同じ群馬県から2校選ばれるかどうか。
茨城大会優勝のつくば秀英、初戦で東海大相模(神奈川2位)を下した山梨学院の争いと見る。
97回目のセンバツは例年と同じ32校が出場。2025年1月24日に行われる選考委員会で一般選考29校、21世紀枠2校、神宮大会枠1校の計32校が決定する。3月7日に組み合わせ抽選が行われ、3月18日に開幕する。
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