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選抜高校野球で活躍した名投手を奪三振率で比較、断トツ1位は江川卓

2021 1/19 11:00SPAIA編集部
甲子園球場ⒸKPG_Payless/Shutterstock.com
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ⒸKPG_Payless/Shutterstock.com

21世紀枠は1枠増えて4校選出

第93回選抜高校野球大会の21世紀枠が1枠増えて4校選ばれることになった。例年は3校だが、2020年はコロナ渦の影響で明治神宮大会が開催されなかったため、優勝校の地区に与えられていた神宮大会枠の1枠が21世紀枠に振り替えられた形だ。

21世紀枠は地域貢献や困難な条件の克服など野球以外の要素も加味して選ばれるもので、すでに最終候補の9校が決まっている。1月29日の選考委員会でその中から4校が選ばれ、一般選考28校と合わせた計32校の出場校が決定。2月23日に組み合わせ抽選会が行われ、3月19日に阪神甲子園球場で開幕する。

昨年は新型コロナウイルスの感染拡大により中止となっただけに、今年は無事に開催されることを祈るファンも多いだろう。球春到来を告げる春の甲子園で躍動する球児たちの姿をぜひ見たいものだ。

市和歌山・小園健太、中京大中京・畔柳亨丞ら好投手豊富

少し気が早いが、出場が有力視される高校の注目選手は少なくない。昨秋の近畿大会で4強入りして出場濃厚な市和歌山の小園健太は身長185センチ、体重91キロの大型右腕。150キロを超えるストレートとキレのいいスライダーを武器に、ドラフト1位候補にも挙がるプロ注目の投手だ。

また、昨秋の東海大会を制した中京大中京の畔柳亨丞(くろやなぎ・きょうすけ)も評価が高い。昨年は中日にドラフト1位指名された高橋宏斗を擁しながら甲子園が中止となって全国制覇を果たせなかっただけに、151キロ右腕・畔柳は先輩の思いも背負ってマウンドに立つ。

昨秋の近畿大会準優勝で出場を確実にしている大阪桐蔭の松浦慶斗は身長190センチの左腕。150キロを越えるストレートとスライダー、カーブ、スプリット、ツーシームを投げ分け、プロから熱視線を浴びている。

さらにチームメートの関戸康介も最速150キロを超えるプロ注目右腕だ。

センバツ最多は60奪三振の作新学院・江川卓

投手だけでも注目選手が目白押しで、ハイレベルな大会になりそう93回目のセンバツ。もしかしたら新たな記録が生まれるかも知れない。

過去のセンバツで最多奪三振数は、1973年の第48回大会に出場した作新学院・江川卓の60奪三振。初戦の北陽戦の19三振を皮切りに、小倉南戦で10三振、今治西戦で20三振、広島商戦で敗れたものの11三振を奪った。

また春夏通算の最多奪三振は、巨人のコーチ就任が決まったPL学園・桑田真澄。3年間で甲子園に5度出場し、通算150奪三振を記録している。

ほかにも興南で春夏連覇した島袋洋奨、横浜で春夏連覇した松坂大輔(現西武)、大阪桐蔭で春夏連覇した藤浪晋太郎(現阪神)らは記録にも記憶にも残る好投手だった。

奪三振率でも江川、続く浪商・尾崎行雄

奪三振数は試合数が多いほど増えるため、奪三振率(K/9)でセンバツで活躍した名投手を比較したのが下の表だ。

戦後の有力投手のセンバツ奪三振率


率で比べても江川の凄さはずば抜けている。1試合平均16個以上の三振を奪う投手など今後出てこないのではないだろうか。

甲子園で3度対戦した宿命のライバル、浪商・尾崎行雄と法政二・柴田勲も高い奪三振率を誇る。特に尾崎の1試合平均14個は驚異的だ。

メジャーでサイ・ヤング賞の候補に挙がった東北のダルビッシュ有(現カブス)は2度のセンバツで計29三振を奪い、K/9は8.70、1979年に春夏連覇を果たした箕島・石井毅も7.60と高い。箕島と甲子園で死闘を繰り広げた浪商・牛島和彦も7.23をマークしている。

駒大苫小牧の田中将大はセンバツには2年春しか出場しておらず、2回戦敗退したため計10奪三振と意外に少ない。その田中と3年夏の決勝で投げ合った早稲田実・斎藤佑樹は2006年のセンバツで奪三振率6.32をマーク。斎藤の先輩にあたる荒木大輔は2度のセンバツで6.09の記録を残している。

2年ぶりのセンバツではどんな名場面が展開されるだろうか。まずは無事に開催されることを切に願う。

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