オートレースにはどのような選手がいるの?
オートレースの選手で誰からも知られているのは元SMAPの森且行だろうか。森且行は1997年にデビューし、2016年現在までに500勝以上を挙げておりホンモノのレーサーになっている。
また、女性レーサーも活躍している。半世紀ぶりに誕生した女性レーサー佐藤摩弥はGⅡも制覇しこれからが期待される選手だ。また、一般的なスポーツと違い高齢でも活躍できるのがオートレースの特徴である。現役最高齢レーサーは70歳の谷口武彦だ。谷口武彦は公営競技最年長勝利も記録している。
オートの神様”広瀬登喜夫”
オートレースの歴史を語る上で広瀬登喜夫の名前は欠かせない。広瀬登喜夫は1956年にデビューし無類の強さを誇った。1965年に行われた第1回日本選手権で優勝を果たしたがその時のハンデは340メートルだった。現在では最大110メートルとなっているハンデが340メートルというのは前代未聞の数字である。それでも優勝してしまうほど圧倒的だったのだ。
その後、広瀬登喜夫は八百長事件の疑いをかけられオートレースを離れる。しかし、5年間に及ぶ裁判の末に無罪が認められ復帰した。引退後は元SMAP森且行の指導員として活躍している。
Mr.オートレース”飯塚将光”
飯塚将光は”ミスターオート”としてオートレースの普及に務めた伝説的なレーサーだ。SG日本選手権で6回優勝し、13年連続で優勝戦に出場した記録は未だに破られていない。通算勝利は1382勝、通算優勝回数142回と数々の輝かしい戦歴を誇っている。飯塚将光は1971年に船橋オートレース場でデビューし2013年に同じく船橋オートレース場で引退するまで43年間現役を続け一時代を築いた。
引退後は病に冒されており2014年の10月に亡くなっている。
鉄人”島田信広”
1973年にデビューし、39歳となった1990年に初めてスーパースター王座決定戦においてSG優勝を飾る。その後1994年まで前人未到の同一SG5連覇を飾った。この記録は未だに破られていない。39歳で初のSG制覇だったことからもわかるとおり、島田信広は遅咲きだった。また、冬のレースに強かったこともあり”冬将軍”とも呼ばれていたのだ。
遅咲きの鉄人であった島田信広は49歳1ヶ月でSGを制する史上最年長記録を打ち立てるなど記録を残し、2002年に引退する。2007年に食道がんで亡くなっている。
最強現役レーサー”高橋貢”
オールスター3連覇、日本選手権2連覇など数々の大レースを制覇してきた高橋貢はオートレースの名選手に名前が挙げられる。1991年に伊勢崎オートレース場でデビューし最優秀新人賞を獲得し1997年にオールスターを制覇すると1999年までオールスター3連覇を果たす。これは同一SG連覇史上最長記録(タイ)となっている。
2004年には1億4812万4255円を獲得し、年間獲得賞金の最高記録を作っている。2016年現在現役を続けており、生涯獲得賞金額は更新し続けている。
まとめ
今回ご紹介した選手たちはいずれもオートレースの歴史に名を残す存在だ。女性レーサー、最高齢レーサーが活躍できるのも、過去の名選手が時代を作ってきたからにほかならない。これから先どんな名選手が時代を作ってくれるだろうか。今から楽しみだ。