自己記録を20分短縮、成長が期待される藤本彩夏選手
藤本彩夏選手は1997年生まれ、千葉県の市立船橋高等学校を卒業して、2016年京セラに入社した。高校時代は、3年生で女子全国高等学校駅伝競走大会に出場して4区を走り、区間11位の成績を残している。
また、3年生の2月に行われた、おきなわマラソン大会では2時間47分31秒で女子の部優勝に輝いた。
ただ、このタイムは女子マラソンの歴代記録としては平凡で、持ちタイムとして出場した東京マラソン2017ではほとんど注目されなかった。ところが、レースが始まると最後まで海外招待選手と競り合い2時間27分08秒のタイムで4位に入賞し、一躍トップランナーに躍り出たのだ。東京マラソン2018で、さらにタイムを縮めて欲しい。
パリマラソンで出した自己タイムの更新なるか海野佳那選手
海野佳那選手は1991年生まれ、滋賀県立玉川高校から京都産業大学に進み2014年ノーリツに入社した。高校時代の3年間は全国大会の出場は叶わなかったが、大学では1年生から全日本大学女子駅伝対校選手権大会に抜擢され、4年間とも杜の都を走っている。
ノーリツでは、2014年大田原マラソンに2時間43分53秒で優勝すると、2015年にはパリマラソンに出場して2時間36分48秒の自己最高タイムで13位に入った。
東京マラソンでは2016年2時間42分06秒で18位、2017年2時間40分32秒で11位とタイム、順位ともに上げている。11月の神戸マラソンでは、2時間44分07秒で日本人2位となる5位だった。東京マラソン2018では、一気に自己タイム更新と行きたいところだ。
東京マラソン2018でオリンピックに向けてはずみをつけたい内山真由美選手
内山真由美選手は1992年生まれ、山梨学院高等学校から山梨学院大学に進み、2016年ニトリに入社した。高校時代はテニスの選手であり、陸上をはじめたのは大学に入ってからだ。
陸上歴は長くないが、大学時代に出場した東京マラソン2015で、2時間39分54秒のタイムで14位に入っている。ニトリ入社後は大阪マラソン2016を走り、2時間45分06秒で5位とまずますの成績を残した。
東京マラソン2017年にも出場したが、2時間42分54秒とタイムを落とし、順位も15位と今一つの出来だった。2017年11月には、2020年東京オリンピック代表選考会への出場権が得られる指定大会の一つ、さいたま国際マラソンに出場したものの、2時間41分27秒で9位となり出場権は得られなかった。東京マラソン2018ではずみをつけたい。
東京マラソン2018の出場できっかけをつかみたい加藤麻美選手
加藤麻美選手は1990年生まれ、愛知県の豊川高等学校を卒業して、パナソニック女子陸上競技部に所属している。高校時代は、豊川高女子駅伝部の創部メンバーとして活躍して、2年生で全国7位、3年生では全国大会で優勝を遂げている。パナソニックに入社後、駅伝やトラックの中距離、長距離、ハーフマラソンと活躍の場が広がった。
名古屋ウィメンズマラソン2013がマラソン初挑戦だったが、2時間30分26秒で9位だった。2015年にオランダのロッテルダムマラソンで2時間26分30秒のタイムで優勝し、トップランナーの仲間入りを果たした。
加藤選手は2016年、2017年にも名古屋ウィメンズマラソンを走っているが、タイムが伸びない。2018年は同時期に開催される東京マラソンに出場して気分をかえてみるのもいいのではないか。
東京マラソン2018で優勝を狙いたいエチオピア、アマネ・ゴベナ選手
アマネ・ゴベナ選手は、東京マラソン2016と2017に連続して招待されたエチオピアの選手だ。2016年大会では、2時間21分51秒の走りで自己ベストを更新して2位になっている。
2016年には、11月のさいたま国際マラソンにも出場して2時間25分58秒でやはり2位だった。東京マラソン2017でも3位に終わり、日本での3戦はもう一歩で優勝を逃している。東京マラソン2018に出場して優勝を目指したいだろう。
東京マラソンの優勝タイムは2007年の2時間30分台から始まり、2017年には2時間20分を切った。高速マラソンを維持するためには、海外トップランナーの招待が欠かせない。日本人選手の優勝争いは見られるのだろうか。