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【箱根駅伝2018】面白い存在になりそう2回目の出場東京国際大学

2017 11/10 12:24hiiragi
男子マラソン
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2回目の出場となる箱根駅伝2018

東京国際大学は2017年10月14日に行われた箱根駅伝2018予選会で10位に入り、10位までに与えられる本戦出場権を手に入れた。これで2回目の箱根出場となる。
東京国際大学は、1965年国際商科大学として創設され1986年東京国際大学に改名された。駅伝部は2011年の創部とまだ新しいが、箱根駅伝予選会4回目の挑戦で9位に入り出場権を獲得した。
初出場で臨んだ箱根駅伝2016では、往路はよく頑張って12位でゴールしたものの、復路では徐々に順位を落とし17位で大会を終えた。

頼みの留学生が途中棄権箱根駅伝2017予選会

箱根駅伝2017予選会では、全体27位の4年生照井明人選手の1時間00分29秒を筆頭に1時間02分台までに6名が入ったが、1時間03分以上が4名いては、10位入賞は難しかった。
しかし、予選敗退最大の原因は留学生ランナーの誤算にあった。昨年59分14秒で走ったケニアからの留学生3年生のシテキ・スタンレイ選手に代えて、1年生のモグス・タイタス選手を出場させたのだ。そしてタイタス選手はゴールにたどり着けなかった。

最後の10番目に滑り込んだ箱根駅伝2018出場権

2017年シーズンは全体の底上げが欠かせない。5月の関東学生陸上競技対抗選手権大会では10000mで4年生の鈴木博斗選手が自己新で17位、3000m障害では2年生の鈴木正樹選手が5位に入り、ハーフマラソンでは4年生の上村真司選手が27位に食い込んだ。
箱根駅伝2018予選会では4年生のシテキ・スタンレイ選手が全体25位の走りを見せると、30歳の元実業団ランナー1年生の渡辺和也選手はチーム9位に入り、チーム10番目の3年生浦馬場裕也選手も1時間01分46秒で走り結果発表を待った。
しかし9番目までには名前は呼ばれない。残り1校となったが常連校の明治大学も日本大学もまだ残っていた。息詰まる沈黙の後10番目に呼ばれたのは東京国際大学だった。

2年目に変身2年生の伊藤達彦選手

2年生の伊藤達彦選手は、静岡県の駅伝強豪校県立浜松商業高等学校の出身だ。高校3年間は全校高校駅伝には出場できなかった。
大学では1年生で箱根駅伝2017の予選会に出場して、チームで6位、全体では166位となる1時間02分45秒で走っている。2017年シーズになると関東学生2部10000mで29位、全日本大学駅伝選考会3組で18位とそこそこの結果は出してきた。
箱根駅伝2018の予選会では1時間00分14秒で走りチームで2番目、全体でも28位のタイムを出し予選突破に貢献した。昨年よりも2分31秒も速いタイムだった。

登りの5区経験者4年生の浜登貴也選手

4年生の浜登貴也選手は岩手県の一関学院高等学校の出身だ。高校時代は3年間とも全国高校駅伝に出場している。
大学では2年生の全日本大学駅伝選考会に起用され3組で28位、箱根駅伝では登りの5区に抜擢され7位とまずまずの結果を残している。3年生の箱根駅伝2017予選会では1時間03分22秒と遅れ全体206位の成績だった。
しかし4年生の箱根駅伝2018予選会ではチームで3位、全体でも57位となる1時間00分47秒で走り4年生の務めを果たした。2年前からどれだけ成長したのかもう1度登りの5区を走れば面白い。