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【箱根駅伝2018】最後まで襷をつないでシードを目指す国士舘大学

2017 11/10 12:24hiiragi
男子マラソン
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最下位で終わった箱根駅伝2017

箱根駅伝2017に国士舘大学は、予選9位の成績で出場した。3年ぶり45回目の出場だったが、参加20校中(関東学生連合選抜はオープン参加)往路、復路とも最下位の20位に沈み上位進出はならなかった。

2016年大会は10秒差で予選敗退と悔しい思いをした。前回出場の2014年大会は出場23校中22位に沈んでいる。今大会は、シード権奪回を目標に雪辱を期して大会に臨んだ。しかし、1区を19位でスタートすると2区では20位に後退して、往路はそのまま20位で終わった。

23秒差で途切れた襷

往路20位の国士館大学は5時間54分57秒、往路1位の青山学院大学は5時間33分45秒で、その差遅れること21分12秒だ。そのため復路では、一斉スタートの対象となった。一斉スタートは1位から10分後にスタートする。

復路は何とか順位を上げたいところだ。1位から20分以上遅れてしまうと襷はつなげない。しかし6区を20位で首位とは17分38秒差と開き、7区では20分23秒差と23秒届かず8区への襷はつなげなかった。

この後も8区から9区、9区から10区へも繰り上げスタートを余儀なくされ、箱根駅伝2017は終わりを告げた。

新チームは3年生主体の力強いチーム

2017年は4年生3名、3年生2名、2年生4名、1年生1名のどちらかと言えば若いメンバー構成で戦った。4年生が3人抜けて、2017年シーズンのチームは新3年生が中心の力強い編成となった。

5月に行われた関東学生陸上競技対校選手権大会1部ハーフマラソンでは、3年生の藤江千紘選手が16位、住吉秀昭選手が23位と結果を残し、5000mでは戸澤奨選手が18位に入った。

箱根駅伝2018の予選会は7位通過だったが、3年生の住吉秀昭選手の59分43秒を筆頭に、3年生は出場6人全員が1時間02分を切ってゴールする安定した走りを見せた。

1秒の重みを知る4年生キャプテン八巻雄飛選手

2018年キャプテンに任命された八巻雄飛選手は、2017年大会では3区を走り区間19位と思うような成績は残せなかった。

八巻選手には忘れられない思いがある。箱根駅伝をかけた予選会では、10人の合計タイムで順位を決める。2年生の時に出場した箱根駅伝予選では、11位となって10位までに与えられる本戦出場をつかめなかった。
10位上武大学とのタイム差はただの10秒、1人当たり1秒のタイム差だ。1秒たりともおろそかにはできない。1秒の重みを胸に競技に臨んでいる。

箱根駅伝2018予選会では、チーム2番目となる1時間00分22秒で走って、予選通過に貢献した。

エースに成長して雪辱を期す3年生の住吉秀昭選手

3年生の住吉秀昭選手は、高校駅伝の名門福島県立田村高等学校から入学した。それだけに期待も大きく、1年生の箱根駅伝2016予選会にも1年生でただ一人選抜され、チームで2位の記録を残している。

箱根駅伝2017では2区を任されたが、区間20位の走りでいいところは見せられなかった。その後の関東学生陸上競技対校選手権大会でも10000mに出場したが完走できなかった。

しかしハーフマラソンでは23位に入ると、9月に行われたインターカレッジでは10000mで12位と調子を上げ、10月の箱根駅伝2018予選会ではチームで1位となる走りができた。