2025年大会は9月にフィリピンで開催
バレーボールの男子世界選手権は9月12日から28日までフィリピンで開催される。これまでは4年に1度、オリンピックの中間年に開催していたが、2025年から2年に1度の開催に変更。出場国も24チームから32チームに拡大される。
世界選手権は1949年から開催されているが、男子日本代表の初出場は1960年の第4回ブラジル大会。過去最高成績は1970年の第7回ブルガリア大会と1974年の第8回メキシコ大会の3位となっている。
歴代日本代表の世界選手権成績と監督、優勝国は下の通りだ。

1970年ブルガリア大会と1974年メキシコ大会で銅メダル
長崎重芳監督が率いて初出場した1960年ブラジル大会は8位。坂上光男監督が指揮を執った1962年ソ連大会は5位に入った。
1964年の東京オリンピックで銅メダルに輝いた男子日本代表は、坂上光男監督から松平康隆コーチがバトンを受け継ぎ監督に就任。1966年チェコスロバキア大会で5位に入り、1968年メキシコオリンピックで銀メダル、そして1970年ブルガリア大会でも3位に入った。
金メダルを獲得した1972年ミュンヘンオリンピックで松平康隆監督は退任し、小山勉監督が率いた1974年メキシコ大会でも3位。この2大会連続銅メダルが男子日本代表の過去最高成績となっている。
中村祐造監督が指揮を執った1978年イタリア大会は11位。中野尚弘監督が率いた1982年アルゼンチン大会で4位に入ったものの、1986年フランス大会10位、1990年ブラジル大会11位、1994年ギリシャ大会9位とベスト8を逃した。
ブラン監督が率いた2022年は12位
初めて日本で開催されたのが1998年。寺廻太監督が率いる日本代表は予選ラウンドを2勝1敗の2位で通過したが、広島ラウンドと大阪ラウンドで7連敗し、15位に終わった。
田中幹保監督が率いた2002年アルゼンチン大会は9位。2度目の日本開催となった2006年は植田辰哉監督が指揮を執って決勝ラウンドに進出したが、順位決定戦でフランス、ロシアに敗れ8位だった。
16年ぶりに出場した2008年北京オリンピックは5戦全敗で1次リーグ敗退し、2010年イタリア大会も植田監督が指揮。1次ラウンドは1勝2敗で通過したものの2次ラウンドで敗れ、13位に終わった。優勝したブラジルは3連覇となった。
2014年ポーランド大会はアジア予選敗退のため不出場。イタリアとブルガリアの共催だった2018年は中垣内祐一監督が率いたが、1次ラウンド敗退で17位に終わった。
2021年の東京オリンピックでバルセロナ五輪以来29年ぶりのベスト8入りを果たした日本は、中垣内監督の下でコーチを務めたフィリップ・ブラン監督が就任。ポーランドとスロベニアで開催された2022年大会は1次ラウンドを2位通過したが、ラウンド16でフランスに敗れ12位だった。
2025年のネーションズリーグでは準々決勝でポーランドに敗れた日本。世界選手権での躍進が期待される。
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