2025年大会は8月22日からタイで開催
バレーボールの女子世界選手権は8月22日から9月7日までタイで開催される。これまでは4年に1度、オリンピックの中間年に開催していたが、2025年から2年に1度の開催に変更。出場国も24チームから32チームに拡大される。
女子の世界選手権は1952年から開催されているが、女子日本代表の初出場は1960年の第3回ブラジル大会。これまで1962年ソ連大会、1967年日本大会、1974年メキシコ大会と3度優勝している。
歴代日本代表の世界選手権成績と監督、優勝国は下の通りだ。

1962、1967、1974年に3度の世界一
前田豊監督に率いられて初出場した1960年ブラジル大会は2位。「鬼の大松」と呼ばれた大松博文が就任した1962年ソ連大会で初優勝し、2年後の1964年東京オリンピックの金メダルにつなげた。
さらに1967年の日本大会は船山浩志監督の下で連覇。小島孝治監督が率いた1970年ブルガリア大会は惜しくも2位だったが、山田重雄監督が指揮を執った1974年メキシコ大会で3度目の優勝を果たし、2年後のモントリオールオリンピックで金メダルに輝いた。
この頃は日本とソ連が世界の頂点を争ってしのぎを削り、1978年ソ連大会も2位。しかし、連覇が期待された1980年モスクワオリンピックは東西冷戦の影響で出場をボイコットし、小島孝治監督に率いられた1982年ペルー大会は4位と初めて表彰台を逃した。
ソ連がボイコットした1984年ロサンゼルスオリンピックで日本は銅メダルを獲得したが、その後は低迷。1986年チェコスロバキア大会は7位、1990年中国大会は8位、1994年ブラジル大会は7位、1998年日本大会は8位、2002年ドイツ大会は13位、2006年日本大会は5位だった。
2010年日本大会で32年ぶり銅メダル
日本が32年ぶりの世界選手権メダルを獲得したのは2010年の日本大会だ。2大会連続の自国開催で、眞鍋政義監督が率いる日本は準決勝でブラジルに敗れたものの、3位決定戦でアメリカを撃破。2012年ロンドンオリンピックの銅メダルにつなげた。
2014年イタリア大会も眞鍋政義監督が指揮を執ったが7位。中田久美監督で臨んだ2018年の日本大会は6位にとどまり、再び眞鍋政義監督が復帰した2022年のオランダ・ポーランド大会は5位だった。
トルコ出身のフェルハト・アクバシュ監督体制で臨む2025年タイ大会。7月のネーションズリーグで4位に入り、4大会ぶりのメダルが期待される。
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