「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

五輪男子バレーボールの歴代日本代表「龍神NIPPON」成績と優勝国、パリで52年ぶりメダル狙う

2023 11/20 11:00SPAIA編集部
2021年東京五輪の全日本男子,Ⓒゲッティイメージズ
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒゲッティイメージズ

1972年ミュンヘン五輪以来のメダル狙う「龍神NIPPON」

2024年パリ五輪のバレーボール競技は7月27日から8月11日に行われる。前回2021年東京五輪で初優勝したフランス・パリに12チームが集結。4年に一度の晴れ舞台で実力を競う。

男子日本代表「龍神NIPPON」は開催国として出場した東京五輪で29年ぶりに決勝トーナメント進出。パリ五輪へは、2023年9月から10月に行われた「パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」で2位に入り、2008年北京五輪以来となる自力出場を決めている。

期待されるのはやはりメダルだろう。1972年のミュンヘン五輪で優勝して以来52年ぶりの表彰台に立つことができるか。 歴代五輪の日本代表成績とメダル獲得チームは下の通りとなっている。

バレーボール男子歴代五輪優勝国と日本の成績

1972年ミュンヘン五輪で優勝

坂上光男監督が率いた1964年の東京五輪では銅メダル。1回戦総当り方式で行われ、日本は韓国、ブルガリア、アメリカ、ソ連、ブラジル、ルーマニア、オランダに勝ち、ハンガリー、チェコスロバキアに敗れて7勝2敗だった。8勝1敗のソ連が金メダルに輝いた。

1968年メキシコ五輪では松平康隆監督に率いられ、ポーランド、東ドイツ、メキシコ、ベルギー、アメリカ、ブラジル、ブルガリアを撃破。チェコスロバキアとソ連には敗れて7勝2敗で銀メダルを獲得した。金メダルはソ連だった。

そして、今も語り継がれる1972年のミュンヘン五輪。松平康隆監督の下、南将之や猫田勝敏、中村祐造、横田忠義、大古誠司らの強力布陣で臨み、予選リーグを5連勝で首位通過した。準決勝ではブルガリアに2セットを連取されながら3セットを取り返して逆転勝ち。決勝では東ドイツを破って見事、金メダルに輝いた。

川合俊一が活躍した1984年ロサンゼルス五輪は7位

1976年のモントリオール五輪は小山勉監督が指揮を執り、予選リーグを2位通過。準決勝でポーランドに敗れ4位だった。金メダルはそのポーランドだった。

1980年のモスクワ五輪は出場をボイコットし、1984年のロサンゼルス五輪では中野尚弘監督が指揮。田中幹保や三橋栄三郎、川合俊一らが奮闘したものの7位に終わった。

小山勉監督に率いられた1988年ソウル五輪は10位。アメリカがロサンゼルス五輪に続いて連覇を果たした。

1992年のバルセロナ五輪は大古誠司監督の下、植田辰哉、中垣内祐一、荻野正二、南克幸らで臨んだが6位。ブラジルが金メダルを獲得した。

2021年東京五輪は7位、フランスが初優勝

日本男子は1996年アトランタ、2000年シドニー、2004年アテネと3大会連続で五輪出場を逃し、2008年北京五輪に4大会ぶりに出場。植田辰哉監督が指揮を執ったが、1次リーグで5連敗を喫して11位に終わった。

2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロ五輪も出場できず、3大会ぶりに出場したのが前回の2021年東京五輪。中垣内祐一監督の下、石川祐希、清水邦広、西田有志、高橋藍らのメンバーで臨み、予選リーグを3勝2敗で3位通過したが、準々決勝でブラジルに敗れ7位だった。決勝でROC(ロシア・オリンピック委員会)を破ったフランスが初優勝した。

フィリップ・ブラン監督に率いられる2024年パリ五輪。石川祐希ら前回の悔しさを知るメンバーが実力を上げており、本番までさらに腕を磨いていく。一時は低迷していた男子バレーの52年ぶりメダル獲得へ期待は高まっている。

【関連記事】
バレーボール「龍神NIPPON」、銅メダルに導いたエース石川祐希の実力とブラン監督の手腕
【パリ五輪】16年ぶり自力出場に沸いた男子バレー 前回出場時のメンバーは?
バレーボール男子日本代表・宮浦健人、成長示したポーランドからパリ五輪へ飛躍の道筋