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東京五輪でメダル期待の女子バレー、エース候補3人のスパイク力

2021 6/16 06:00有栖沙織
古賀紗理奈Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

中田久美監督に選抜される選手は?

東京五輪を2カ月前に控えた5月から前哨戦となるバレーボールのネーションズリーグがスタートした。ロサンゼルス五輪で銅メダル獲得を果たした名セッター中田久美監督に五輪代表として選抜される選手は誰なのか。

今回のネーションズリーグのスターティングメンバーを見てみると、現在の日本代表では3人の大エースに五輪でのメダルの命運が託されていると言える。

木村沙織にエースの座を託された古賀紗理奈

高校2年生で日本代表初選出を果たし、現在も日本代表の副主将を務める古賀紗理奈の魅力は、攻守にわたり勝利に貢献できる安定感である。

2020年のVリーグでは、リーグ3位の362点という得点数を誇り、サーブレシーブ成功率も全体5位の63.3%。世界戦ではエースがサーブで狙われ崩されるという場面はよく見られるが、ネーションズリーグでも安定したレシーブ力でチームに貢献している。また、攻撃面を見ても前衛だけではなく後衛からも高速攻撃できる稀有な選手だけに存在感は大きい。

実はロンドン五輪で銅メダルを獲得した際の日本のエース、木村沙織さんが次期エースの座を託したのも彼女である。その後、膝を負傷したことがきっかけで思うようにプレーができず、メンバーから脱落したこともあったが、そこからはい上がって世界を相手に躍動している姿に今後の活躍が期待されている。

パワフルな攻撃とリーダーシップで存在感を示す黒後愛

今回のネーションズカップから満を持して参戦している黒後愛は、元エース木村沙織の出身校である名門・下北沢成徳高校の出身で、現在は東レアローズに所属している。

最高到達点302cmから放たれるスパイクは、日本人離れしたパワフルさで、ネーションズリーグでも海外の選手にも通用している。名将・中田久美監督もインタビューの中で「黒後愛の活躍がチームの勝敗を左右する」と発言しており、キーマンとなる存在であることは間違いない。

実際に高校時代まではエースとしてレフトを務めた黒後がオポジットに入ることで、ライト側から速くて力強い攻撃をできる場面が増え、日本の攻撃の幅はこれまで以上に多彩になっている。

また、黒後愛の魅力はプレーだけではない。まだ22歳という若さながら、2020年のVリーグでは主将を務めており、日本代表でも周囲にゲキを飛ばすシーンが見られる。高いリーダーシップを発揮し、彼女が日本を率いる大黒柱となるだろう。

身長173cmの小さな巨人・石川真佑

2019年のワールドカップに緊急招集され、突然の日本代表デビューを果たした石川真佑がすでに日本のエースとしてその名を世界にとどろかせている。

兄は全日本男子で活躍する石川祐希で、もともと注目度の高い選手ではあったが、初めて出場したワールドカップの際にスターティングメンバーとして起用された2試合でチーム最多得点を記録し、いい意味で予想を裏切った。

石川真佑の身長は173cmとスパイカーとしては圧倒的に低い。ただ持ち前のボディバランスと多彩な攻撃パターンに対応することは、20cm以上の身長差がある外国人選手でも容易ではない。どんな相手でも、チームがどんな状況でも臆することなく攻める彼女の姿勢に心をつかまれたファンも多くいるのではないだろうか。

2020年のVリーグでも日本人選手3位という好成績を収めており、経験を積んだ石川のより一層の飛躍が期待される。

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