注目の女子3枠目は張本美和、伊藤美誠は選外
日本卓球協会は5日、第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)の男女日本代表候補予定選手を発表した。
五輪の卓球競技は2008年の北京大会以降、シングルス代表の男女2名に団体戦に出場する男女1名を加えた計6名体制で行われている。シングルスの代表選手は期間内に定められた対象大会の成績によって得られる「選考ポイント」の上位2名が自動的に代表に内定。団体戦の代表候補はそのポイントや実績、調子などを踏まえたうえで「強化本部推薦」として男女1名ずつが最後の切符を手にする。
女子はポイント1位の早田ひなと2位の平野美宇がシングルス代表に内定。早田は前回の東京大会では代表メンバー入りが叶わず、サポートメンバーとしてチームに帯同。団体戦での銀メダル獲得を影から支えたが、本人としては喜びよりも悔しさの方が大きかったことだろう。今回はポイントランキング1位、日本女子のエースとして臨む大舞台。味わった悔しさをバネに、パリでの爆発に期待がかかる。
平野は前回の東京大会から2大会連続の五輪出場となるが、当時は団体代表としての参戦だった。今回は悲願のシングルス代表となるだけに、こちらも夢の舞台での躍動に期待したい。
一方、東京大会ではシングルスで銅、団体戦は銀、混合ダブルスで金と3つのメダルを獲得した伊藤美誠は落選。団体戦のメンバーには15歳の張本美和が入った。
▼ 五輪・卓球競技 歴代女子日本代表メンバー
・1988年 ソウル大会
【シングルス】星野美香、石田清美、内山京子
【ダブルス】星野美香・石田清美
・1992年 バルセロナ大会
【シングルス】星野美香、山下富美代、佐藤利香
【ダブルス】星野美香・山下 富美代、佐藤利香・松本雪乃
・1996年 アトランタ大会
【シングルス】小山ちれ、佐藤利香、東童多英子
【ダブルス】小山ちれ・東童多英子、佐藤利香・海津富美代
・2000年 シドニー
【シングルス】小山ちれ、小西杏、坂田倫子
【ダブルス】小西杏・藤沼亜衣、坂田倫子・内藤和子
・2004年 アテネ大会
【シングルス】梅村礼、藤沼亜衣、福原愛
【ダブルス】梅村礼・藤沼亜衣
・2008年 北京大会
【シングルス】福原愛、福岡春菜、平野早矢香
【団体戦】福原愛・平野早矢香・福岡春菜
・2012年 ロンドン大会
【シングルス】石川佳純、福原愛
【団体戦】福原愛・石川佳純・平野早矢香
・2016年 リオデジャネイロ大会
【シングルス】福原愛、石川佳純
【団体戦】石川佳純・福原愛・伊藤美誠
・2021年 東京大会
【シングルス】伊藤美誠、石川佳純
【団体戦】伊藤美誠・石川佳純・平野美宇
【混合】伊藤美誠・水谷隼
・2024年 パリ大会(内定)
【シングルス】早田ひな、平野美宇
【団体戦】早田ひな・平野美宇・張本美和
【混合】早田ひな・張本智和