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テニスとの違いは?初心者でも分かる卓球の基本ルール

2016 12/9 12:03
卓球
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Photo by Mike Orlov / Shutterstock.com

英語でテーブルテニスと言われる卓球。小さな卓球台で行われますが、テニスのような相手との激しい駆け引きだけでなく、細かい技術も満載のスポーツです。今回はそんな卓球について初心者の方も安心の基本ルールをご紹介します。

机上のテニス・卓球とは?

卓球とは、ネットで2つに分けられた台を挟んで、ラケットでボールを打ち合う球技です。英語で「テーブルテニス」と言われるように、元々は屋内で競技できるテニスとして生まれました。
2人でボールを打ち合うだけの単純なルールであるうえに、卓球台、ラケット、ボールさえあれば成立するため、娯楽としても多くの人々に楽しまれている球技です。
一方、スポーツとしては、小さなフィールドながらもスピードのある打球や、回転をかけた変化球を駆使した激しいラリーの応酬など、高レベルのプレーが繰り広げられます。

卓球の基本的なルールは?

卓球のルールといっても、基本的には2人でボールをラケットで打ち合うだけです。
ラケットの持ち方は「ペンホルダー」「シェークハンド」の2種類があります。ひと昔前までは卓球といえばペンホルダーのイメージが強かったのですが、利き手とは逆方向の「バック」が打ちにくいなどの欠点があるため、現在ではシェークハンドが主流となっています。
試合は一方のプレイヤーによるサービスから始まり、相手の打球が自分のコート上で2バウンドするまでに、相手コート上に返球します。このようなプレーを繰り返し行い、相手が自分のコート上に返球できなければ得点となります。そして決められたポイントまで得点を重ねれば勝利となります。

テニスとは違う卓球のルール

卓球はテーブルテニスと呼ばれますが、ルールまで同じというわけにはいきません。
卓球とテニスの違いは、まずテニスのように「ボレー」ができない点です。相手の打球が自分のコート上で1バウンドするまでに返球してしまうと失点となります。
次にサービスです。テニスのサービスとの違いとして、相手コート上であればどの場所でも狙って構いませんが、必ず自分のコート上に1バウンドさせる必要があります。
また、ネットに当たって相手コートに落ちた場合は、サービスのやり直しが認められる「レット」になりますが、それ以外はサービスミスとして失点になります。テニスのように「セカンドサービス」はありません。

シングルスの基本ルール

卓球の試合で最も多いのが1対1の「シングルス」と呼ばれる試合形式です。あらかじめコイントスによって、どちらのプレイヤーのサービス、コートで始まるのか決められます。そして、試合が展開していきます。
ポイントを11点獲得することで1ゲームとなり、7ゲーム制では4ゲーム先取、5ゲーム制では3ゲーム先取した方の勝利となります。
もし、1ゲームの中でポイントが10対10になった場合は「デュース」となり、先に2ポイント差を付けたプレイヤーがそのゲームを獲得します。サービスの権利は2ポイントごとに交代しますが、デュース時のみ、1ポイントごとに交代となります。そして、1ゲーム終了ごとにサービスとコートが入れ替わります。

ダブルスの基本ルール

卓球はシングルスだけではなく、2対2の「ダブルス」という形式で行われる試合もあります。基本的な進行はシングルスと同じですが、ダブルス特有のルールもあります。
まず、サービス時には、テニスのように自分のコートの右側にバウンドさせてから相手コートの左側へと対角線上にボールを打たなければなりません。また、サービス後にはそれぞれのペアが交互にボールを打つ必要があります。シングルスとは異なり、これらのルールに反したプレーをしてしまうと失点となってしまいます。
基本的に、ダブルスでは男性同士または女性同士でペアを組みますが、男女でペアを組む「混合ダブルス」という形式や、シングルスとダブルスを組み合わせた「団体戦」などもあります。

まとめ

卓球の基本ルールをご紹介しました。単純なスポーツながらも、テニスとは異なる点や細かいルールがたくさんあります。 卓球は、多くの技や戦術があり、とても奥深いスポーツです。基本ルールをしっかりと抑えておきましょう。