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白鵬は引退までに大鵬を超えられるか?残された「最後の頂」

横綱・白鵬Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

大相撲初場所は鶴竜とともに休場

大相撲初場所が10日に初日を迎えるが、横綱・白鵬は新型コロナウイルス感染のため休場となった。先場所優勝した貴景勝の綱獲りがかかる場所で、腰痛の横綱・鶴竜とともに両横綱が不在となったのは残念だ。

昨年の11月場所後、白鵬と鶴竜は休場が多いとして、横綱審議委員会が引退勧告に次ぐ「注意」を決議。それだけに名誉挽回するはずだった今場所の休場は、誰よりも本人が一番悔しいだろう。

とはいえ、白鵬の積み上げてきた実績が色褪せることはない。改めてここまでの功績を振り返ろう。

通算勝ち星1170勝、驚異の勝率.826

モンゴルのウランバートル出身の白鵬はメキシコ五輪レスリング銀メダリストのジグジドゥ・ムンフバト氏を父に持つ。15歳だった2000年に来日し、宮城野部屋に入門。2003年11月場所後に十両昇進すると、2004年3月場所で優勝して十両をわずか2場所で通過し、新入幕を果たした。

2006年3月場所で13勝を挙げて大関に昇進。翌5月場所で初優勝、2007年3月場所と5月場所では連続優勝を果たし、第69代横綱となった。

以降13年以上に渡って綱を張り続け、史上最多の44回優勝など数々の記録を打ち立ててきた。通算勝ち星はダントツ1位の1170勝。勝利数もさることながら、驚くべきは.826という勝率の高さだ。

史上初めて1000勝を挙げ、31回優勝した千代の富士でさえ.705、優勝24回の北の湖が.731だから、いかに白鵬が負けない力士かということがよく分かる。

大相撲通算勝利数ランキング


ただ、白鵬が唯一超えられていないのが32回優勝の大横綱・大鵬。872勝182敗で勝率.827と、白鵬をわずか1厘だけ上回っているのだ。

来場所14勝1敗なら大鵬超え

勝利数ベスト10に入っていない力士を見渡しても、22回優勝の貴乃花が794勝262敗で勝率.752、25回優勝の朝青龍が669勝173敗で勝率.795。1場所で考えると12勝3敗で勝率8割なので、通算成績で勝率8割を超えるだけでも驚異的だ。

これまであらゆる記録を塗り替えてきた白鵬。双葉山の69連勝を超えられず、史上2位の63連勝でストップした連勝記録だけは、35歳という年齢を考えると更新は難しいだろう。

しかし、通算勝率の大鵬超えは射程圏内。白鵬にとっては、残された「最後の頂」と言えるかも知れない。

ちなみに、もし来場所に出場して14勝1敗なら大鵬を上回るが、13勝以下なら超えられない。わずか1厘を伸ばすのも、このレベルになると相当大変だ。

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