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【大学野球】明治神宮大会の歴代優勝回数ランキング、明治大学が最多7回

2023 11/22 06:00SPAIA編集部
明治神宮球場,Ⓒyu_photo/Shutterstock.com
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Ⓒyu_photo/Shutterstock.com

歴代最多優勝7回の明治大学

大学野球日本一を決める第54回明治神宮野球大会・大学の部は、11月20日に明治神宮野球場で決勝が行われ、慶応義塾大(東京六大学)が青学大(東都)を2-0で破り、4年ぶり5回目の優勝を果たした。

「全日本大学野球選手権大会」とともに、全国各地域の秋季リーグ優勝チームが戦う大学野球最高峰のタイトル。1970年11月に明治神宮鎮座50年を記念して開催された第1回大会以降、歴代優勝回数ランキングの上位校を紹介する。

歴代最多の優勝7回を数えるのが明治大学(東京六大学)。初優勝は第6回大会(1975年)で、駒澤大学を4-1で下した。その後も1995年、1996年には連覇も成し遂げており、2022年には7度目の優勝を飾った。

1910年創部と歴史のある明治大学は、星野仙一氏、高田繁氏らプロ野球にも多くの人材を輩出。2010年から史上最長となる14年連続でのドラフト指名が続いており、2023年も上田希由翔、石原勇輝、村田賢一と3選手が指名されている。

2位は5回優勝の駒澤大学、亜細亜大学、慶応義塾大学

明治大学に続き優勝回数が多いのが駒澤大学、亜細亜大学、慶応義塾大学の5回。駒澤大学は東都大学リーグ1部で通算27回の優勝を果たしている。明治神宮大会で初優勝したのは第4回大会(1973年)で、決勝で同志社大学を6-3で下した。最近では、2014年に5度目の優勝を果たしている。

中畑清氏、石毛宏典氏、野村謙二郎氏、新井貴浩氏(現広島監督)ら多数のプロ選手を輩出。通算2000安打を達成した中日・大島洋平やDeNAの左腕エース・今永昇太らチームの主力として活躍している現役選手も多い。

亜細亜大学(東都)は1998年の第29回大会で初優勝。2002年には木佐貫洋、永川勝浩、松田宣浩ら後にプロで活躍する精鋭が揃い、春・秋のリーグ戦、全日本選手権、明治神宮大会の全てを制するグランドスラム(4冠)を達成した。2015年に5回目の優勝を果たしている。

慶応義塾大は1985年の第16回大会で初優勝を飾り、最近では2019年に19年ぶりの優勝、そして今年と、令和となってから早くも2度優勝している。創部は1888年と大学野球において最古の歴史を誇り、東京六大学野球連盟が発足した1925年より20年以上前の1903年に行われた早稲田大学との初対決が、今も長い伝統が受け継がれる早慶戦の礎となった。

野球部OBにも巨人第2期黄金時代の名監督・水原茂氏や毎日、近鉄、大洋、広島と4球団の監督を歴任した別当薫氏らそうそうたる顔ぶれが揃っており、最近でも2023年ドラフトで廣瀬隆太が指名されるなど、5年連続でプロ野球選手を輩出している。

法政大学、東海大学、東亜大学が3回優勝で並ぶ

5位の優勝3回は法政大学、東海大学、東亜大学の3校。4位までの大学は東京六大学と東都の所属だったが、東海大学は首都リーグ、東亜大学は中国地区大学野球連盟の所属だ。

法政大学(東京六大学)は、1976年の第7回大会で早稲田大学を6-0で下し、初優勝。翌年の第8回大会でも5-3で東海大に競り勝ち、大会初の連覇を成し遂げた。

歴史ある法大はプロ野球に多くの人材を輩出。「法政三羽烏」と呼ばれた田淵幸一氏、山本浩二氏、富田勝氏はいずれもドラフト1位でプロ入り。東京六大学最多の48勝を挙げた山中正竹氏、歴代2位の47勝を挙げた江川卓氏も法大出身だ。

東海大学は1970年の記念すべき第1回大会の覇者。川端理史投手を擁する東海大は決勝で中京大を7-2で下し、栄えある初代王者に輝いた。その後、1982年、1983年に連覇を達成したが、それ以降30年、優勝からは遠ざかっている。原辰徳や菅野智之などプロ野球界を代表する選手も輩出しているだけに、そろそろ古豪の復活にも期待したいところだ。

東亜大は1991年創部の新興勢力ながら、創部4年目の1994年(第25回大会)に初出場。法大、東海大と歴戦の強者たちを退け、決勝でも青山学院大に4-3で競り勝ち、初優勝を飾った。その後、2003年、2004年には連覇も達成している。

また、東亜大以外にも、1986年に愛知大学野球連盟所属の愛知工業大学、1991年に同連盟所属の愛知学院大学が初優勝。1999年には九州六大学野球連盟所属の九州共立大、2005年には同連盟所属の九州産業大、2021年には千葉県大学野球連盟所属の中央学院大が頂点に立つなど、地方リーグに所属するチームの健闘も光っている。

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