星稜が32年ぶり3回目の優勝
2024年の第96回選抜高校野球大会の選考資料となる第54回明治神宮野球大会高校の部は11月20日に決勝が行われ、星稜(北信越)が3-1で作新学院(関東)を下して32年ぶり3回目の優勝を果たした。
2024年センバツの「神宮大会枠」は北信越地区に与えられ、北信越の出場枠「2」から1校増えて3校が出場する。
決勝は星稜が4回に服部航のソロ本塁打で1点を先制。作新学院に6回に追いつかれたが、8回1死二、三塁から芦硲晃太のタイムリーで2点を勝ち越すと、星稜の左腕・佐宗翼が作新打線を1点に抑えて完投した。
星稜は松井秀喜を擁した1991年以来の神宮制覇。名将・山下智茂元監督の長男・山下智将監督が率いており、来春センバツでも石川県勢初優勝が期待される。
打力は日本航空石川が北陸より一枚上?
さて、神宮大会枠が与えられる北信越地区はどんな状況だろうか。秋季北信越大会優勝の星稜(石川1位)と準優勝の敦賀気比(福井3位)はセンバツ当確だろう。準決勝で敗れた日本航空石川(石川2位)と北陸(福井1位)の争いになると見られる。
日本航空石川は北信越大会初戦で福井商(福井2位)を3-1、準々決勝で関根学園(新潟3位)を13-6で下し、準決勝で敦賀気比に延長10回3-4で敗れた。
北陸は初戦で小松大谷(石川3位)を5-4、準々決勝で東京都市大塩尻(長野2位)を1-0で下し、準決勝で星稜に1-6で敗れた。
両校とも2勝しており選考は難航しそうだが、日本航空石川は準々決勝でコールド勝ちし、準決勝でも延長の接戦を演じている。北陸は準々決勝で辛勝、準決勝は先制こそしたものの完敗とも言えるスコア。打力では日本航空石川が一枚上と見ることもできる。
ただ、北陸は福井大会準決勝で敦賀気比、決勝で福井商を破って優勝している。いずれにしても石川、福井のいずれかが2校出場となるため地域性の有利不利もなく、スンナリとは決まらないかも知れない。
2024年のセンバツは例年と同じ32校が出場。2024年1月26日に行われる選考委員会で一般選考29校、21世紀枠2校、神宮大会枠1校の計32校が決定する。3月8日に組み合わせ抽選が行われ、3月18日に開幕する。
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