2024年は野手が豊作?
プロ野球のドラフト会議が26日に行われ、今年は総勢122人(支配下72人、育成50人)の金の卵たちが指名された。1位指名で8人が指名されるなど前評判通り大学生投手が豊作の年となったが、来年のドラフトも逸材ひしめく「豊作年」の気配が早くも漂っている。
中心となりそうなのが大学生で、既にドラ1候補として複数の選手の名前が挙がる。筆頭候補が明治大・宗山塁内野手。「今年のドラフトでも1位」の声が上がるほどの逸材で、華麗な守備で観客を魅了する遊撃手だ。
大学1年春からレギュラーを掴むと、2年春には打率.429で首位打者に輝き、3年春終了時点で通算76安打、8本塁打、打率.350と打撃でも主軸を担う。さらに甘いマスクも併せ持ち、東京六大学出身では鳥谷敬(早稲田大)以来の“四拍子”揃った即戦力ショートとして期待がかかる。
投手では関西大のドクターK・金丸夢斗投手が目玉。150キロ超の直球に多彩な変化球を駆使し、2年春から公式戦19連勝。今秋も6戦6勝、51イニングを投げてわずか2失点で防御率0.35、74奪三振と圧倒的な成績を残し、チームの2季ぶり40回目の優勝の原動力となった。プロでも1年目から先発ローテーション入りが期待できる。
その他にも今年の全日本大学選手権で優勝した青山学院大で4番を張る西川史礁外野手や俊足強肩強打の大阪商業大・渡部聖弥外野手、最速154キロ右腕の愛知工業大・中村優斗らもドラ1候補として注目されており、来年の大学生も多士済々だ。
高校生では、今秋の関東大会・横浜戦で高校通算18号を放った花咲徳栄の石塚裕惺内野手と、身長186センチ、高校通算25本塁打を誇る桐光学園・森駿太内野手が強打の大型ショートとして目玉候補。最速148キロの直球を投げ下ろす前橋商・清水大暉投手、徳島・生光学園の最速153キロ右腕・川勝空人投手ら投打にスケールの大きな選手が揃う。
社会人では、2021年の愛工大名電3年時にプロ志望届を提出していたNTT東日本・寺嶋大希投手、昨年のドラフトで上位候補として注目されていた日本生命・山田健太内野手ら指名漏れを経験した選手たちが解禁年でのリベンジに燃える。
今年のドラフトは大学生投手が数多く上位指名されたが、来年はカテゴリー問わず野手の逸材が目白押しのドラフト戦線となりそうだ。
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