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【全日本大学駅伝】1万m平均タイムランキング トップは中央大、王者駒大は5位

2023 11/3 06:00鰐淵恭市
イメージ画像,Ⓒsportpoint/Shutterstock.com
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エントリー選手の1万m平均タイムで比較

学生3大駅伝の第2戦となる第55回全日本大学駅伝が11月5日に行われる。昨季3冠の駒大が、3大駅伝5連勝となるかが最大の注目だが、王者を止める大学は出てくるのか。選手たちの1万メートルのタイムから、各校の力を探ってみた。

全日本大学駅伝は8区間106.8キロで行われる。各区間の距離は1区から、9.5キロ、11.1キロ、11.9キロ、11.8キロ、12.4キロ、12.8キロ、17.6キロ、19.7キロとなっている。最後の2区間は距離があるものの、6区まではトラックで言えば1万メートルの力が試されるコース設定になっている。そこで大会が発表しているエントリー選手の1万メートルの平均タイムを大学ごとに出してみた。

1万mの持ちタイムランキング


1位は初優勝を狙う中大で28分44秒13だった。2位は近年の学生駅伝界をリードする青学大で28分55秒44、3位は昨年2位の國學院大で28分57秒85、4位は4年前に優勝した東海大で28分59秒12だった。ここまでが平均タイムで29分を切るチームだ。

5位は王者駒大で29分0秒28だった。6位創価大29分1秒68、7位順大29分14秒92、8位東洋大29分17秒68と続き、9位は29分18秒90の城西大、10位は29分24秒01の早大だった。

駅伝は総合力の戦いなので、平均タイムの速いチームが上位にくる確率が高く、基本的にはランキング上位の学校が優勝争いを繰り広げることになるだろう。

一方で、全日本のエントリーは最大16人で実際に走るのは8人。なので、この平均タイム通りの力関係にならないのも、また事実である。さらに、1万メートルのタイムが掲載されていない選手を除いて平均タイムを出しているため、スピードランナーの力が加味されていない形にもなっている。

例えば、駒大は16人のうち、5人に1万メートルのタイムがなかった。そのうちの1人が、5000メートルで学生屈指の力を持つ佐藤圭汰だけに、特に駒大の場合はランキングには表れていない力がある。なお、ランキングの上位で言えば、青学大が2人、國學院大が1人、5000メートルのタイムで登録している。

1万mの持ちタイムは駒大のWエースが1、2位に

駅伝は総合力の戦いと書いたが、流れのスポーツであるとも言われる。序盤で流れをつくる選手、もしくは悪い流れを一気に変える選手がいるチームは強い。

そういった「ゲームチェンジャー」になり得る選手は、やはり持ちタイムが速い選手になる。今大会のエントリー選手の1万メートルのタイムの上位は以下のようになる。

 各大学の1万m平均タイム


目を引くのは、駒大のWエースだろう。鈴木芽吹が1位、篠原倖太朗が2位にランキングされた。3大駅伝初戦の出雲では、篠原が1区で流れをつくり、鈴木がアンカーで圧勝した。この2人が駒大の中心になるのは間違いない。

上位10人の中に2人入っている大学は、駒大以外でもう1校ある。1万メートルの平均タイムで1位だった中大だ。中野翔太が7位で吉居大和が9位にランキングされている。古豪復活を印象づけている中大だが、出雲では吉居大を欠き、7位に終わった。駒大を止めるには、中大も二枚看板が欠かせないだろう。

なお、ランキング8位の前田和摩は兵庫・報徳学園高出身の1年生。ルーキーの走りにも注目が集まる。

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