第100回箱根駅伝は青山学院大が優勝
第100回東京箱根間往復大学駅伝競走が2024年1月2日と3日に行われ、青山学院大が2年ぶり7度目の総合優勝を飾った。往路で2位・駒澤大に2分38秒差をつけると復路でさらにリードを広げ、10時間41分25秒の大会新記録。駒澤大に6分35秒の大差をつける圧勝だった。
「1強」と見られていた駒澤大は悔しい2位。史上初の2年連続3冠には届かなかった。
「3冠」とは同一年度の出雲、全日本、箱根の大学3大駅伝で優勝したことを指し、達成したのは1990年の大東文化大、2000年の順天堂大、2010年の早稲田大、2016年の青山学院大、2022年の駒澤大の5校のみ。大会別の歴代優勝校は以下の通りとなっている。
学生3大駅伝の特徴
3大駅伝で最も歴史の長いのが東京箱根間往復大学駅伝競走、通称「箱根駅伝」だ。今では全国区の人気レースとなったが、関東学生陸上競技連盟の主催で出場は関東の大学のみ(第100回大会は予選会で全国に門戸開放)。1920年の第1回から2024年1月2、3日の開催分で100回の大台に到達した。
最多優勝は中央大の14回で、早稲田大の13回、日本大の12回、順天堂大の11回、日本体育大の10回と続いている。
往路107.5キロ、復路109.6キロ、計10区217.1キロと3大駅伝の中では距離が最も長い。1日で終わる他の2レースと違い、往路と復路を2日に分けて行うが、往路・復路ともに制した完全優勝での3冠は2016年の青山学院大と2022年の駒澤大の2校のみだ。
11月に愛知県名古屋市の熱田神宮西門前から三重県の伊勢神宮内宮宇治橋前までの8区間106.8キロで行われるのが全日本大学駅伝対校選手権大会。1970年に始まり、当初は1月に開催されていたが、1988年から11月開催に変更されたため、同年のみ1月と11月の2回開催されている(1988年1月までの優勝校は表の前年度に記載)。
文字通り「全日本」として大学日本一を決める大会だが、人気のある箱根の前哨戦と捉えられることが多い。福岡大や京都産業大など地方大学も歴代優勝校に名を連ねているものの、最多優勝は2023年で4連覇となった駒澤大の16回。日本体育大の11回、大東文化大の7回と続いている。
最も歴史の浅いのが10月に開催される出雲全日本大学選抜駅伝競走だ。6区45.1キロと3大駅伝では最も距離が短く、最長区間でも10.2キロのためスピードが必要。1989年、当時の岩國哲人出雲市長が誘致して第1回大会が行われ、日本大が優勝してから2023年で35回を数える。最多優勝は1991年から5連覇した山梨学院大の6回。続いて日本大と駒澤大が5回、東海大と青山学院大が4回で並んでいる。
【関連記事】
・第100回箱根駅伝で青山学院大が圧勝した理由、各校が束になってもかなわなかった驚異的タイム
・箱根駅伝優勝回数ランキング 最多は中央大、100回大会は青山学院大が7度目V
・続く強豪、消えた名門…20年前から振り返る箱根駅伝の出身高校ランキング