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レアル再建を託されたソラーリ、ジダンの再来となるか

2018 11/21 07:00橘ナオヤ
ソラーリⒸゲッティイメージズ
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監督としてはマドリー一筋

複数のクラブで成功を収めてきたソラーリだが、指揮官としてはマドリー一筋だ。

2013年、マドリーのユースで指導者としてのキャリアをスタートさせた。2015シーズンには当時レアル・マドリー・カスティージャ(Bチーム)を率いていたジダンがトップチームの監督に就任したことにより、フベニールA(ユースの最年長チーム)の監督がカスティージャの監督へ、空席となったフベニールAの指揮官にソラーリが就任した。

そして、前任のカスティージャ監督退任を受け、2016シーズンからカスティージャの監督を務めてきたのだ。この間、ヴィニシウス・ジュニオールやセルヒオ・レギロン、フェデリコ・バルベルデといった、現在トップチームで出場機会を掴みつつある若手の指導にあたってきた。

ジダンとはカテゴリ別の監督として連絡を密にとっていたと言われ、カスティージャの若手の様子を伝え、また戦術面でも意見を共有してきたという。

チームをよく知る男

ジダンとソラーリはともにOBとしてクラブに戻り、ユースやカスティージャの監督からトップクラブの監督に昇格したという共通点がある。しかも監督としてはマドリー一筋。そのため、ジダン同様ソラーリもフロレンティーノ・ペレス会長を中心とするフロント陣、そして選手たちとの関係は良好だ。

また世界最大級のビッグクラブならではの特殊なクラブの内情も理解している。マドリーでは、戦術と同等かそれ以上に、選手とフロント双方との関係構築が重要だ。ラファエル・ベニテスやジョゼ・モウリーニョ、そしてジダンを見ればわかるだろう。

ソラーリが暫定指揮官に就いて4試合に過ぎないが、チームは全勝。見事正式に指揮官就任を勝ち取った。ソラーリはこの間、ジダン時代のシンプルでダイレクトなサッカーに回帰した。

またレギュラー陣と若手をバランスよく起用している。ギャレス・ベイルを長年クリスティアーノ・ロナウドに譲っていた本来の左サイドに配置した。これによりベイルはここ数シーズン失っていた縦への推進力を取り戻した。

ベイルを明確にウィンガーとして起用したことで、ベンゼマもセンターフォワードとしての役割に専念できるようになった。これが奏功し、序盤ですでに公式戦得点数を2ケタにのせている。

またロペテギが起用を渋っていたヴィニシウスにプレー機会を与え、ルーカス・バスケスとのローテーションを採用。さらに、マルセロを負傷で欠く左サイドバックにレギロンを抜擢することで、ジダンが行ったマルコ・アセンシオ、カゼミーロの起用に似た刺激となっており、チームは上向き始めている。

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