セレッソには「感謝しかないです」
セレッソ大阪DF毎熊晟矢(26)がオランダ1部のAZアルクマールへ完全移籍することが決まり21日、現地からオンライン会見に出席した。
海外挑戦を希望する気持ちを伝えていたセレッソの小菊昭雄監督とは、今季開幕前に「(移籍時期の)夏まで首位でいよう。そこからまた考えよう」と話していたという。
セレッソは今季首位に立ったこともあったが、現在は6位。「貢献できずに去ってしまうのは悔しい。でも、自分の夢、目標のために移籍を決断しました。2年半と言うと短いように感じるけど、僕の中では大きくてたくさんのものをもらった。感謝しかないです」とセレッソでプレーした2年半を振り返った。
海外への思いを強くしたのはワールドカップを見てからだ。2023年夏のドイツ・ベルギー遠征で日本代表に初選出されて、その思いは強くなった。
「ワールドカップに同じJリーグの選手が出てたけど、海外組は勝負強さ、タフさが違う。それまでJリーグでもやれると思ってたけど、代表に入ると海外組との違いを感じて意識するようになりました」と振り返る。
26歳での移籍「若くないので1日1日が大切」
すでにオランダに渡っており、「食事で街中に行くとすごく雰囲気が良くてテンションが上がってます。言葉は英語もできないので、みんな僕にも分かるような簡単な英語で話しかけてくれて助かってるけど、オランダ語はちんぷんかんぷんなので覚えていきたいです」と苦笑いした。
背番号は16に決定。初心に戻ろうと、V・ファーレン長崎とセレッソ大阪でも最初に背負った番号を選んだ。
セレッソでは香川真司や清武弘嗣らヨーロッパでプレー経験のある先輩から情報収集。2019年からAZアルクマールでプレーし、移籍が噂されている菅原由勢からも連絡が来たという。
契約は2028年までと報じられており、クラブの期待の大きさがうかがえる。それでも26歳での移籍に「遅すぎると思ってます。若くないので1日1日が大切になる。この年齢からでもいけるというのを証明したい」と気を引き締めた。
ワールドカップへの思いも口にしたが「まずはクラブのために結果を残すことしか考えていない」と全集中。「サッカーだけでなく、一人の人間としてもよりタフになりたい」と意気込む毎熊の新たな挑戦に注目だ。
プロフィール
毎熊晟矢(まいくま・せいや)1997年10月16日、長崎県出身。身長179センチ、体重69キロのDF。黒髪フットボールクラブジュニア―JFCレインボー長崎―FOOTBALL CLUB BRISTOL U15―東福岡高校―桃山学院大学―V・ファーレン長崎―セレッソ大阪。
J1通算74試合4得点。J2通算74試合6得点。カップ戦16試合2得点。天皇杯6試合2得点。日本代表としては、2023年9月12日にベルギーで行われたトルコ代表戦でA代表デビュー。国際Aマッチ8試合0得点。
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