「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

サッカーの歴代オリンピック日本代表とオーバーエイジ枠一覧

2023 11/20 06:00SPAIA編集部
北京五輪の日本代表Ⓒゲッティイメージズ
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒゲッティイメージズ

2024年パリ五輪男子サッカーは7月24日開幕

2024年のパリ五輪男子サッカーは開会式2日前の7月24日から8月9日まで開催される。パリ、ボルドー、ナント、リヨン、マルセイユ、ニース、サンテティエンヌの7会場が使用され、決勝はパリのパルク・デ・プランスで行われる。

23歳以下+オーバーエイジ枠で16チームが参加。アジアは3.5枠となっており、2024年4月15日から開催されるU-23アジアカップで3位以内に入れば出場権を獲得できる(4位ならアフリカ4位とのプレーオフに進出)。パリ五輪はブラジルの3連覇なるかが最大の注目だろう。

日本は自国開催だった2021年の東京五輪で4位。1968年メキシコ五輪以来のメダルには惜しくも届かなかった。パリで56年ぶりのメダルを狙う。

これまでのオリンピック代表メンバーはどのような構成だったのだろうか。オーバーエイジ枠が新設されたアトランタ五輪以降を振り返ってみたい。

アトランタで「マイアミの奇跡」起こした西野ジャパン

Jリーグが創設されて間もない日本サッカーが世界に衝撃を与えたのが1996年のアトランタ五輪だ。西野朗監督はオーバーエイジ枠を使用せず、23歳以下のメンバーのみで戦った。

アトランタ五輪日本代表


グループDに入った日本は初戦のブラジル戦で伊東輝悦が決めた1点を守り切り、大番狂わせの勝利。「マイアミの奇跡」と語り継がれる日本サッカー界の貴重な1ページだ。

しかし、続くナイジェリア戦に0-2で敗れ、ハンガリーには3-2で勝ったものの得失点差で及ばず、決勝トーナメント進出を逃した。優勝はナイジェリアだった。

シドニー五輪でベスト8進出

2000年のシドニー五輪は、2年後の日韓共催ワールドカップで日本をベスト16に導くフィリップ・トルシエ監督が指揮。オーバーエイジ枠ではGK楢崎正剛、DF森岡隆三、MF三浦淳宏がメンバー入りした。

シドニー五輪日本代表


グループDに入った日本は、初戦で高原直泰が2ゴールを決めて南アフリカに2-1で逆転勝ち。2戦目のスロバキア戦も中田英寿と稲本潤一がゴールを決め、2-1で勝利を収めた。3戦目はブラジルに完封負けしたものの、予選リーグ2位で決勝トーナメントに進出した。

準々決勝のアメリカ戦は柳沢敦と高原直泰がゴールを決めたものの、PK戦で敗退。メダルには届かなかった。優勝はカメルーンだった。

アテネ五輪は予選敗退

山本昌邦監督に率いられたアテネ五輪では、GK曽ヶ端準とMF小野伸二の2人がオーバーエイジ枠でメンバー入りした。

アテネ五輪日本代表


グループBに入った日本は、初戦のパラグアイ戦で小野伸二が2ゴール、大久保嘉人が1ゴールを決めたが、3-4で敗戦。続くイタリア戦でも先制され、阿部勇樹と高松大樹のゴールで追い上げたが、2-3で敗れた。

最終戦は大久保嘉人のゴールでガーナを破ったが、予選リーグ敗退となった。優勝はアルゼンチンだった。

北京五輪は3戦全敗

反町康治監督が指揮を執った北京オリンピックではオーバーエイジ枠は使用しなかった。本田圭佑、香川真司、岡崎慎司、内田篤人、長友佑都、吉田麻也ら後にA代表で主力となるメンバーが揃っていた。

北京五輪日本代表


グループBに入った日本は、初戦のアメリカ戦に0-1で完封負け。続くナイジェリア戦も豊田陽平の1ゴールのみで1-2で落とし、3戦目のオランダ戦も0-1。3戦全敗といいところなく、予選リーグ敗退となった。

優勝はアテネに続いてアルゼンチンだった。

ロンドン五輪でベスト4入り

ロンドン五輪で指揮を執った関塚隆監督はオーバーエイジ枠でDF徳永悠平、DF吉田麻也をメンバーに入れた。

ロンドン五輪日本代表


グループDに入った日本は、初戦のスペイン戦で大津祐樹がゴールを決め、1-0で好スタート。続くモロッコ戦も永井謙佑のゴールで1-0、3戦目のホンジュラスとはスコアレスドローで2勝1分けとし、予選リーグを1位で突破した。

準々決勝のエジプト戦。日本は永井謙佑が先制ゴールを奪うと、後半に吉田麻也と大津祐樹も当店を奪い、3-0で快勝。1968年のメキシコ五輪以来44年ぶりの準決勝進出を決めた。

メダルの期待が高まった準決勝。日本は大津祐樹のゴールで先制したが、メキシコに逆転を許し1-3で敗れた。さらに3位決定戦でも韓国に0-2で敗れ、4位となった。優勝はメキシコだった。

リオ五輪は決勝トーナメント逃す

リオデジャネイロ五輪では、手倉森誠監督がオーバーエイジ枠をフル活用。DF藤春廣輝、DF塩谷司、FW興梠慎三がメンバーに名を連ねた。

リオデジャネイロ五輪日本代表


グループBに入った日本は、初戦のナイジェリア戦で興梠慎三、南野拓実、浅野拓磨、鈴木武蔵がゴールを決めたものの5点を失い、4-5で敗戦。続くコロンビア戦は浅野拓磨と中島翔哉のゴールで引き分けに持ち込み、3戦目は矢島慎也のゴールでスウェーデンに1-0で勝利したが、予選リーグ3位で敗退した。

決勝でドイツをPK戦の末に退けた開催国・ブラジルが初優勝を飾った。

東京五輪は惜しくも4位

新型コロナウィルス感染拡大により1年延期されて2021年の開催となった東京五輪。登録メンバーが18人から22人に増え、試合ごとに18人のメンバーを選出して4人はベンチ外とする規定に変更された。

森保一監督はオーバーエイジ枠でDF酒井宏樹、DF吉田麻也、MF遠藤航を起用した。

リオデジャネイロ五輪日本代表


日本はグループリーグで南アフリカ共和国に1-0、メキシコに2-1、フランスに4-0で3連勝。久保建英が3試合連続ゴールを決める活躍で首位通過した。

ニュージーランドとの準々決勝も0-0の末にPK戦で勝利。しかし、準決勝でスペインに0-1で敗れると、3位決定戦でもメキシコに1-3で敗れた。久保建英がピッチで号泣したシーンは語り草だ。

決勝はブラジルが延長の激闘の末に2-1でスペインに勝利。リオデジャネイロ五輪に続いて連覇を果たした。

【関連記事】
サッカー日本代表の歴代ワールドカップメンバーと試合結果
サッカー日本代表の歴代監督と成績、五輪やW杯を目指した栄光と苦難の歴史
女子サッカー驚異の18歳・谷川萌々子 アジア大会Vに導いたワールドクラスの才能がパリ五輪狙う