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ビジャが日本でプレー! 2019年Jリーグに来るワールドクラスの選手たち

2019 2/7 07:00中山亮
ビジャ,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

今年もJリーグに海外の大物選手が移籍

2019年のJリーグも間もなく開幕。ルーカス・ポドルスキ(神戸)、ジョー(名古屋)、アンドレス・イニエスタ(神戸)など、近年ワールドクラスの外国人選手が次々とJリーグに参加する流れは2019年も継続。今季も新たなスター選手がJリーグにやってくる。そこで2019年にJリーグに加入するスター選手を紹介しよう。

ダビド・ビジャ(ヴィッセル神戸)

スペインリーグ1部では、レアル・サラゴサ、バレンシア、バルセロナ、アトレティコ・マドリードでプレー。ラ・リーガ通算185点。スペイン代表をユーロ2008、ワールドカップ2010で優勝に導き、両大会で得点王となった。代表54得点を記録し、これは現在スペイン代表の歴代最多得点記録。これだけの名選手のダビド・ビジャがJリーグにやってくるのだ。

ビジャ,Ⓒゲッティイメージズ

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裏抜けから相手をかわしたシュート、ショートパスを受けてのシュート、FKと様々な得点パターンを持つビジャ。その特徴は何といってもシュートのうまさだ。強いシュート、コースを狙ったシュートと状況ごとに様々なシュートを打ち分けることができる。

年齢は37歳となったが、昨年まで所属したアメリカMLSのニューヨーク・シティFCでも4シーズンで77得点と安定した得点力を維持している。

チームメイトにはスペイン代表やバルセロナで長年共にプレーしていたイニエスタがおり、その存在も心強いはず。 さらに監督もスペイン人で、日本のサッカーに適応するにはある程度の時間はかかるだろうが、MLSでも1年目から18得点を記録しているように初年度から爆発する可能性は十分ある。

レアンドロ・ダミアン(川崎フロンターレ)

ブラジル代表としてのキャリアを持ち、ロンドンオリンピックでは得点王となったレアンドロ・ダミアン。 187cmと高さがありながら、足元のテクニックも持ち合わせた万能タイプのストライカーだ。

レアンドロ・ダミアン,Ⓒゲッティイメージズ

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得点力がありながらもエゴイストというより周囲を使うのもうまい選手なので、ショートパスをつなぐ川崎フロンターレにフィットする可能性も高い。 そのプレースタイルを生み出したのは、独特のこれまでのキャリアなのかもしれない。

現代のほとんどのサッカー選手は10代の頃からプロクラブの下部組織に所属し、そこからプロへとステップアップしているが、レアンドロ・ダミアンはプロクラブの下部組織への所属経験はなし。17歳までストリートサッカーの助っ人として、いくらかの報酬を得るという生活をしていたのだ。

そこで求められたのが周りを生かしながらも自分が得点し勝利をすること。それをベースに19歳で加入した名門インテルナシオナルで磨かれた結果、今のプレースタイルが完成したのだろう。

けがでブラジル代表から外れ、彼に代わって招集された現名古屋グランパス所属のジョーが結果を残したことで、代表からは少し遠ざかっているが、2017年に古巣インテルナシオナルに復帰してからは復調しつつある。川崎フロンターレの次の大きな目標となるACL制覇にはレアンドロ・ダミアンの活躍が必要となるだろう。

イサック・クエンカ(サガン鳥栖)

海外サッカーを観る方は思わず反応してしまう名前かもしれない。 バルセロナの下部組織から、2012年に当時所属していたビジャやアレクシス・サンチェスが負傷した影響でトップチームへと昇格したのがイサック・クエンカ。右WGとして活躍したクエンカがサガン鳥栖に加入する。

イサック・クエンカ,Ⓒゲッティイメージズ

Ⓒゲッティイメージズ

デビューシーズン以降は出番を減らし、オランダやトルコでプレーすることとなったが、そこで右WGとしてだけでなく、WBなど低いポジションでの経験も積んでいる。プレースタイルはまさに右サイドの職人。ゴールを奪うようなプレーは少ないが、ドリブルを武器に右サイドからクロスを送り込む。

鳥栖は中央にフェルナンド・トーレスや豊田などクロスに強い選手がそろっているので、クエンカからのクロスは大きな武器となるはずだ。

エヴェルトン(浦和レッズ)

今季新加入となる外国籍選手の中で、最もヨーロッパでの市場価格が高いのが浦和レッズに期限付きで加入するエヴェルトンだ。

エヴェルトン,Ⓒゲッティイメージズ

Ⓒゲッティイメージズ

今季開幕前に2014年からプレーするポルティモネンセからポルトガルの名門FCポルトへと移籍したが、期限付き移籍という形で今季もポルティモネンセでプレー。今回はポルトからの期限付き先がポルティモネンセから浦和レッズへと変更された形となる。

ポルティモネンセでは昨季から日本代表の中島翔哉がプレーしているので、エヴェルトンのプレーを見たことがある方もいるかもしれないが、ポジションはセンターMF。 その中でも攻撃的なプレーを得意とするタイプで、パスだけでなくその後の動き出しも特徴的な選手である。

エヴェルトンはポルティモネンセでGMを務める元浦和レッズのロブソン・ポンテが移籍に関わっている。同じくポンテが移籍に関わり、すでに浦和でプレーしているファブリシオやマウリシオともポルティモネンセでプレーした経験がある。

特にマウリシオとは10代前半にサンパウロのジュニアチームでもプレーしているので、チームへのフィットも早いだろう。まだまだ26歳と若く、浦和でさらなる成長を見せる可能性もある。

国内・外問わず移籍が盛んとなり、大物選手が次々と加入しているJリーグ。2019年はどういったプレーが見られるか。新加入の外国籍選手にも大きな期待が集まる。