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Jリーグナンバーワンの選手として日本に復帰する清武弘嗣

2017 4/12 20:20Aki
サッカーボール,ⒸSPAIA
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セビージャで出場機会を失った要因

チームでの状況が変わったのは日本代表の活動を終えてスペインに戻った9月以降。清武選手が日本代表でチームを離れている間に、元フランス代表のサミル・ナスリ選手が加入し、ポジションを奪われる形になる。 ポジションを奪われる事になった要因は、監督の交代や戦術面など様々な要素が複雑に絡み合っていたからだった。
セビージャはシーズン開幕前に、清武選手の加入を喜んでいた監督のウナイ・エメリ氏が、パリ・サンジェルマンからのオファーを受け退団。ホルヘ・サンパオリ氏が監督に就任する。
しかしサンパオリ監督は海外サッカーファンの間では攻撃サッカー信奉者として知られる存在。その中での清武選手のプレーは大きな期待を集めたが、サンパオリ氏はトレーニングの時に通訳が入る事を認めない方針を持っていたため難しい状態に。攻撃的で派手な印象があるスペインのサッカーだが、実は戦術的な約束事やルールが非常に多いサッカーでもあるため通訳がいないその環境は難しいものとなった。
トレーニングに通訳が入る事を認めない方針は日本人からすると意外に感じるかもしれないが、短時間で強度の高い練習を行うヨーロッパでは、強度を保つことが難しくなるとして比較的よくある事。
ただ、そんな時スペイン語を100%マスターしていない外国籍選手らは英語やフランス語など様々な言語を使える選手同士で確認しその細かな約束事を確認しあうという事になるのだが、日本語だとそれが出来ない。 こういった事もスペインリーグで日本人選手が苦労する事が多い一因となっている。

清武選手が希望したセレッソ大阪への復帰

出場機会に恵まれていない清武選手ではあったが、モンチ氏は依然清武選手の能力を高く評価しており、言葉及びスペインサッカーへの適応の問題はあるものの、それは時間をかける事で解決できると判断していた。 しかし2017年1月の移籍期間が始まると、清武選手は日本の、そしてセレッソ大阪への復帰をクラブに対して申し出る。
しかしセビージャにとっても高額な移籍金で獲得し、期待をかけている選手なので無料で放出することは出来ない。この清武選手の希望に答えたのがセレッソ大阪。最終的に500万ユーロと言われる移籍金はJリーグのクラブが獲得に費やした移籍金としては歴代最高クラスとなったが、電撃的な形でセレッソ大阪への復帰が決定した。
この時、セレッソ大阪以外にもJリーグを始め幾つかのクラブが獲得を検討し、またドイツやアメリカのクラブも獲得に際して具体的なアクションも起こしていたとも言われている。しかし今回の移籍はスポーツ面だけでなく家族の事など彼個人の事情があったため、セビージャにとっては清武選手獲得に投じた費用を全て回収できず、そしてセレッソ大阪にとって莫大な出費とも言える金額で両者が決断し、この移籍が決定した。

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