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ヴィッセル神戸、J1残留へイニエスタ呼びかけの緊急ミーティングで結束

2022 9/17 13:36SPAIA編集部
ヴィッセル神戸の吉田孝行監督,ⒸVISSEL KOBE
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ⒸVISSEL KOBE

残留争うガンバ大阪と18日に対戦

J1ヴィッセル神戸の吉田孝行監督(45)とGK飯倉大樹(36)、DF大崎玲央(31)がガンバ大阪戦(ノエビアスタジアム神戸)を翌日に控えた17日、オンライン会見に出席した。

神戸は現在、勝ち点28で16位とJ2降格の危機。勝ち点29で15位のガンバ大阪とのサバイバルマッチに勝てば、J1残留へ大きな1勝となる。吉田監督は「勝ち点3。それだけ」と短い言葉に決意を込めた。

ガンバ大阪の松田浩監督(62)は現役時代に神戸でプレーし、2002年と2006~2008年には監督も務めた人物。吉田監督は現役晩年を松田監督の下で過ごしただけに心中期するものもあるだろう。

「個人的にもお世話になってる方ですし、ヴィッセルでも長く仕事をされてた方なんで、運命みたいなものを感じるけど絶対に負けられない」と自らに言い聞かせるように語った。「ガンバの固い守備をどうやって攻略するかが一つのカギ」とゲームプランも描けている。

コンディション不良のため日本代表ドイツ遠征にも招集されなかったFW大迫勇也については「表情で判断してください」と言葉を濁したものの、戦列復帰は難しい模様。今節が終わればリーグ戦は中断期間に入るが、「目先の試合だけに集中したい」とまずはガンバ戦での勝ち点3にこだわる姿勢を見せた。

GK飯倉「いい方向に向かってきてる」

9月3日の京都サンガ戦後、MFアンドレス・イニエスタ(38)の呼びかけで緊急ミーティングを開いた。選手やスタッフらが集まり、「全ての人間が責任を持たないといけない」などとJ1残留に向けて意思統一。飯倉は「みんなの頑張りが形になってきた。これまでは全員が結束できてない印象もあったけど、少しずついい方向に向かってきてると感じます」と明かした。

9月21日のFC東京戦で勝利したものの、大崎は「1試合勝っただけなんで、ガンバ戦、その次も勝たないと意味がなくなる。まだまだ気を引き締めていく」と慢心はない。

残り試合は生き残り合戦。特にシーズン最後の2試合が川崎フロンターレ(10月29日)と横浜F・マリノス(11月5日)という上位クラブとの対戦が控えている神戸は、今のうちに勝ち点を稼いでおく必要がある。ガンバ戦は絶対に落とせない一戦だ。

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