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熾烈極めるJリーグ降格争い、ラスト5節で残留予想ラインは?

2022 9/17 06:00椎葉洋平
ヴィッセル神戸の山口蛍,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

17位・アビスパ福岡から12位・清水エスパルスまで勝ち点4差の大混戦

2022シーズンの明治安田生命J1リーグは、残すところ第30~34節の5節のみ(一部、6試合残すチームもあり)となった。横浜・マリノスと川崎フロンターレを中心とする優勝争いが盛り上がると同時に、残留争いも熱気が高まるばかりだ。

まずレギュレーションを確認する。下位2チーム、17位と18位はJ2へと自動降格。16位はJ2の3~6位で争われるJ1参入プレーオフを勝ち抜いたチームと対戦し、引き分け以上で残留、敗れた場合は降格となる。

第29節終了時点で、自動降格圏に位置するのはアビスパ福岡とジュビロ磐田、プレーオフ圏にはヴィッセル神戸。この状況は残り5節で、どのように変化するだろうか。残留争いの中心にいる7チームの現状と残り試合から、予想残留ラインと現状をまとめた。

下位7クラブの現状と今後の対戦相手

残留ラインは勝ち点36前後か

第29節、北海道コンサドーレ札幌がジュビロ磐田に勝利したことで1歩抜け出すことに成功し、残留争いはほぼ12位以下の7チームに絞られた。

現時点で残留のラインは、29試合消化で勝ち点29のガンバ大阪。つまり最終的には、試合数(34)に近い勝ち点が残留ラインとなる可能性が高い。ただここからはどのチームも120%の力を発揮するため、少し上の36付近が残留ラインになると予想する。

勝ち点36に到達するためには清水エスパルスは5試合のうち1勝1分、京都サンガF.C.と湘南ベルマーレは6試合のうち2勝で到達でき、現実的な数字となる。

対してガンバ大阪以下の4チームは、五分以上の成績が必要だ。残留を目指すチームは失点したくない思いがピッチに表れがちだが、下位4チームこそ勝ち点3を目指さねばならない。

下位4チームにとっては第30節、31節が正念場

強い危機感を感じているであろう下位4チームにとって、間近に迫った2試合、第30節と第31節がいきなりの正念場となる。残留を争うチームとの直接対決が、数多く行われるためだ。

第30節では17位・福岡対12位・清水、16位・神戸対15位・G大阪。第31節では12位・清水対18位・磐田、17位・福岡対16位・神戸。これらの試合はいずれも6ポイントゲーム(勝ち点6の価値がある試合)であり、これらの試合を制したチームは残留の可能性がグッと上がることになる。

ただ現実的にみると、16位・神戸まで勝ち点差6の18位・磐田はやや厳しいと言わざるを得ない。勝ち点で他のチームと並んだとしても得失点差で劣っており、残留のためにはすべての試合で勝ち点3を重ねる覚悟を持たねばならない。

7月末からトップチームの選手・スタッフの約9割が新型コロナウイルスに感染した17位・福岡は、現在8試合未勝利と大きな影響を受けている。残留を争う相手との直接対決が続くだけに、徐々にコンディションが向上しつつある選手たちの奮起が欠かせない。

16位・神戸も第30節、31節と直接対決が続くため、この2試合の結果が来季所属するカテゴリーに直結する可能性は高い。酒井高徳や山口蛍ら経験豊富な選手たちの活躍に、期待が集まる。

15位・G大阪は第29節で勝ち点1を得て、ついに残留圏まで浮上した。8月に就任した松田浩監督が守備を整備し、地道に勝ち点を取れている。

激戦必至のJ1残留争い。最後に笑うのは、どのチームとなるだろうか。

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