三浦淳寛監督解任で後任監督に就任
ヴィッセル神戸のリュイス・プラナグマ・ラモス新監督(41)が新体制としての練習初日となった24日、終了後にオンライン会見に出席した。
今季リーグ戦7戦未勝利の神戸は三浦淳寛監督(47)を20日付で解任。ヤングプレイヤーデベロップメントコーチだったリュイス氏が暫定的に指揮を執り、永井秀樹氏(51)がスポーツダイレクターに就任することを発表した。
リュイス新監督はスペイン出身で、18歳で就任したエスパニョールのユースチーム監督を皮切りに指導者として経験を積み、2020年にはJ3・FC今治の監督として、参入初年度のクラブを7位に導いた実績もある。まずは「機会を与えてくれた三木谷会長に感謝したい。神戸には素晴らしい選手、スタッフが揃っている。ここからは前を向いて勝ち続けるための仕事をしていく」と抱負を述べた。
クラブは暫定的に指揮を執ると発表しているが「自分としては1日目から努力して勝てるチームを作ることに集中している。暫定かどうかは考えていない」と意に介していない様子。「神戸に住む人々は困難を経験して立ち上がってきた。このクラブも復興とは切っても切り離せない中で情熱、やる気、戦っていく姿勢を示していく使命がある」と阪神・淡路大震災から復興した神戸の街と、低迷から巻き返しを狙うクラブを重ねて意欲を示した。
イニエスタも他の選手も「同じサッカー選手」
スペイン出身のスーパースター・イニエスタを使う立場になることには「想像できない。彼と仕事ができるのは素晴らしいことだ」としながらも「決して難しいことではない。みんな同じサッカー選手ということには変わりない」とあくまで平等な姿勢で全ての選手と接する姿勢を強調した。
ヤングプレイヤーデベロップメントコーチとして若手を指導してきただけに、今後は思い切った抜擢もあり得る。U-21日本代表としてU-23ドバイカップのクロアチア戦で決勝ゴールを決めたFW小田裕太郎(20)の名を挙げた上で「ドバイでプレーしている選手がチャンス与えられるのは喜ばしいことだ」と話した。
リーグ戦再開は4月2日、ホームに京都サンガを迎え、中旬にはACLも控えている。「時間はあまりないが、常にポジティブでいようと考えている。グラナダの指揮を頼まれた時に木曜が初日で、土曜に試合をした経験もある。その時と比べると時間があると考えることもできるよ」と努めて前向きに話した。
リーグ制覇を目論んでいた神戸が、まさかの16位からのリスタート。果たして短期間で立て直せるのか、リュイス監督の手腕に注目だ。
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