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大型補強のJ1神戸、武藤嘉紀は今週末合流、大迫勇也はまだ先

2021 8/17 13:34SPAIA編集部
ヴィッセル神戸の三浦淳寛監督,ⒸVISSEL KOBE
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ⒸVISSEL KOBE

ボージャン・クルキッチ含め大物3選手のプレーお披露目は来週以降

J1ヴィッセル神戸の三浦淳寛監督が17日、天皇杯・名古屋戦の前日オンライン会見に出席し、スペインのエイバルから完全移籍したFW武藤嘉紀が第25節・鹿島戦の行われる21日頃に合流することを明かした。ただ、「チームメートと試合に向けて練習する時間はない。鹿島戦は難しいと思っている」と鹿島戦には出場できない見通しだ。

ドイツのヴェルダー・ブレーメンから完全移籍したFW大迫勇也については「もう少し時間がかかる」と合流はさらに先の予定。元FCバルセロナのFWボージャン・クルキッチも含め、ファン待望の大物3選手がプレー姿を披露するのは来週以降となりそうだ。

前線の大型補強と入れ替わるようにFWアユブ・マシカは契約解除、FW藤本憲明は清水エスパルスへ期限付き移籍、MF増山朝陽は大分トリニータへ完全移籍しており、武藤や大迫らが合流してもフィットするまでどれくらい時間が必要なのか、不透明な部分も少なくない。

三浦監督は名古屋戦について「名古屋さんは先制点を取った場合は高い確率で勝っている。厳しい試合になるのは間違いない。ACLの出場権もかかっているので総合力で勝ちたい」と気合を入れた。

佐々木大樹は危機感「個人的には大事な試合」

大型補強は直接的な戦力アップだけでなく、他の選手への影響や営業面など様々な面でプラスになるだろうが、ポジションが重なる選手にとっては出場機会を失う危機でもある。会見に出席したMF佐々木大樹は「競争が激しくなるんで、個人的には大事な試合になる。直近の試合でフォワードで使われたんで数字を残せたらと思う」と結果を残すことにこだわる姿勢を見せた。

神戸からスコットランドのセルティックFCに移籍して大活躍しているFW古橋亨梧からは「ゴール前で無理な態勢でもシュートを打つことに意味があると感じた」とFWとしての姿勢を吸収。名古屋は3月13日の今季初先発した試合で対戦しただけに「組織的な守備が固いイメージなんで、そこをどう崩せるか」と頭の中でイメージはできている様子だ。

大物3選手が合流すれば、必然的に注目度は高まる。その一方ではじかれる選手もいる。注目度が高いとは言えない名古屋戦だが、ACL制覇を目指すチームにとっても、ポジションを死守したい選手にとっても、重要な一戦であることは間違いない。

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