ガンバ大阪と「無観客ダービー」
J1セレッソ大阪は2日、ホーム長居にガンバ大阪を迎える。大阪府に緊急事態宣言が発令されたため、昨年7月4日(吹田)に続いて無観客試合として行われる大阪ダービー。クラブはサポーターと一体となって選手を後押ししようとスタンドをピンクに染める企画を立てた。
題して「なんかせなあかん!プロジェクト~長居をピンクに染めなあかん!~」。試合の日付と名前を刻んだ大阪ダービー記念チケットや、デザインに「2021」と入った応援ロールフラッグ、抽選で当たる選手サイン入りグッズ等のセットを3万円、1万円、3000円で販売。選手のサイン入りオリジナルTシャツや、スタジアムDJが選手紹介風にサポーターの名前をコールした音声データもついた3万円コースは100セットが完売したという。
クラブはその売上の一部を使ってバックスタンドにピンクのビニールポンチョとTシャツを敷き詰め、スタジアムを桜色に染める。ピッチに立つ選手たちに少しでもホームの雰囲気を感じてもらうための措置で、サポーターの協力なくしては成り立たない企画だ。
清武弘嗣「ダービーは特別な試合」
前日1日にオンライン会見に出席したMF清武弘嗣もクラブとサポーターの心意気に感謝を表した。
「こういう状況なので無観客は仕方ないし、サッカーをできることに感謝している。その中でこのダービーを盛り上げようとしてくれてるのは伝わっている。毎年思うけど、ダービーは特別な試合。楽しみにしていたサポーターの方たちに勇気や元気を届けられるようなダービーにしたい」
今季ここまで全12試合にスタメン出場しているが、1ゴールのみでアシストは0。チームは6勝2分け4敗で勝ち点20と好位置につけているが、自身のパフォーマンスには納得していない。「数字にはこだわってる。今は結果を出してないので、早くゴールやアシストをしたい」と意気込む。
ライバル・ガンバ大阪は新型コロナ感染者が出た影響でまだ7試合しか消化できておらず、ここまで1得点4失点と波に乗れていない。それでも清武は「得点が入ってないのはガンバとしては不安材料だと思う。それでも戦力は整っているし、攻守においてバランスのいいチーム」と気を引き締めた。
セレッソの11勝23敗6分け
過去のJリーグ大阪ダービーは11勝23敗6分けとセレッソが大きく負け越している。2010年以降でも3勝7敗6分けだ。
レヴィー・クルピ監督は2018年にガンバでも指揮を執っていたが、「特別な思いがある訳ではない。ブラジル時代も含めて何度も元にいたクラブと対戦してきた。今いるクラブのために全力を尽くすのが大切。セレッソのサポーターの期待に応える試合にしたい」と勝負に徹する構えだ。
大阪ダービーが終われば、8日に名古屋グランパス戦、15日にヴィッセル神戸戦と上位陣との試合が続く。独走する首位・川崎フロンターレにくらいつくためにも、ホームでサポーターの後押しを受ける大阪ダービーは必勝態勢で臨む。
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