戸苅本部長らも管理不行き届きで厳重注意処分
Jリーグ・浦和レッズの戸苅淳フットボール本部長が16日、オンライン会見に出席し、キャンプ中に外食して罰金と厳重注意処分が科されていたMF柏木陽介の移籍先を探すと発表した。
柏木は沖縄キャンプ中の2月4日、クラブから近隣のコンビニエンスストア以外への外出および外食を禁止されていたにもかかわらず、FW杉本健勇とともに外食。2人には罰金と厳重注意処分が科され、両者ともにPCR検査を受けて陰性が確認されたため杉本は10日から練習に合流した。
しかし、柏木は昨秋にも知人と外食して厳重注意を受けた過去があったため、リカルド・ロドリゲス監督は「柏木がとった振る舞いを受け入れることはできない」と厳しい姿勢を示していた。
戸苅本部長によると、柏木の外食はチーム内からの情報で発覚。本人は飲酒を伴う食事をし「長いキャンプなのでストレスを感じた」と説明したという。
その後、本人と話し合いをした結果、監督の意見も尊重して移籍先を探すことで合意。契約解除ではなく、移籍先が決まった上での退団となる。クラブとして「サッカーができる環境をサポートしていく」(戸苅本部長)としており、移籍先が決まるまで浦和の大原サッカー場で練習する可能性もあるという。
この日のうちにチームにも伝えられ「シーズンが始まる前で、長くやってきた選手はいろんな感情があると思うが、切り替えてやっていこうと話した」と戸苅本部長は明かした。なお、戸苅本部長自身らにも管理不行き届きで厳重注意処分が科された。
柏木は2009年オフにサンフレッチェ広島から浦和に移籍し、J1通算392試合出場で56得点を挙げている33歳。日本代表としても国際Aマッチに11試合出場している。
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