昨季はワースト4位の59失点…組織的守備を強化
沖縄県沖縄市でキャンプ中のヴィッセル神戸MF山口蛍が5日、練習終了後にオンライン会見に出席した。
キャンプ2日目のこの日は午前、午後の2部練習。三浦淳寛監督は走り込みの量を増やしているが「オフに体をつくってきたのでしんどいことはない」と平然と言ってのけ、開幕へ順調に進んでいることを印象付けた。
今季は20チーム中4チームがJ2に降格するという熾烈なシーズン。昨年のACL(アジア・チャンピオンズリーグ)で4強入りしただけに上位浮上を口にしてもよさそうなものだが、山口は「4チームが降格するプレッシャーの中でどう戦っていくか。あまり大きなことは言えないんで」と現実を見据える。昨季18チーム中14位だった神戸にとって、降格争いは決して他人事ではないのだ。
そのためにも59失点でワースト4位だった守備面の強化は必須項目。「去年は個に頼り切っている場面が多かったので、組織として守るようにチームに落とし込んでいきたい」と組織的なディフェンスを念頭に置いてトレーニングに励んでいる。
アンドレス・イニエスタは怪我のため開幕が絶望的だが、「アンドレスがいなくても点を取れない心配をすることはない」と意に介していない。「ボランチの位置から得点にからむ場面や、ミドルシュートなどを増やしていきたい」と攻撃参加にも意欲的だ。