横浜FCからヴィッセル復帰、背番号3に「ビックリ」
J1ヴィッセル神戸のDF小林友希とMF増山朝陽が1日、チームの練習終了後にオンライン会見に臨んだ。
小林は昨シーズン、横浜FCに期限付き移籍。9月23日の川崎フロンターレ戦でプロ初ゴールを決めるなど28試合に出場した。貴重な経験を積んで神戸に復帰した20歳の若武者は三浦淳寛監督の下、精力的にアピールを続けている。
「成長してきた姿を見せたいし、練習からアピールしてやろうという思い」と意気込む。
背番号は移籍前につけていた「40」から「3」に変わった。「40番かと思ってたけど3番はビックリした。一桁の責任を果たせるように頑張りたい」とクラブの期待を肌で感じている。
かつてアヤックスやアーセナル、バルセロナなどで活躍したベルギー代表DFトーマス・フェルマーレンとポジションを争うことになるが、「ヨーロッパの第一線で活躍していた選手なので、練習でも質の高いプレーをしてる。守備の予測も早いし、強さもある。学ぶところが多いけど、学ぶだけでなく試合に出られるように競争していきたい」と堂々の口ぶりだ。
ベテランの入念な準備や体のケアに感銘
20歳とは思えない自信にあふれたコメントの裏には、昨季在籍した横浜FCでの学びがある。試合での実戦経験だけでなく、53歳の三浦知良や42歳の中村俊輔、35歳の伊野波雅彦らベテランのストイックな姿勢は自らのプロ意識を高めてくれた。
「三浦選手や中村選手から学ぶことは多かった。オフザピッチの部分、練習後のケアや、練習前も誰よりも早く来て、時間をかけて準備していた。刺激を受けたし、その意識は高まりました」
長年プロで活躍し結果を残してきた選手の背中を見て感じたこと、一緒にプレーして得たことは貴重な財産だ。「伊野波選手は隣でプレーする機会も多く、ポジションの修正とか試合中ずっと声をかけてもらった」と振り返る。
神戸は昨季リーグ戦14位に終わっただけに、上位浮上は至上命題だ。小林は「タイトル獲得に向けて意識高くやっていきたい。いい練習ができています」と充実した表情を見せた。
増山朝陽は東京五輪目指す
続いて会見した増山朝陽は東京五輪出場を個人的目標に掲げる。昨季はJ2福岡で36試合に出場し、チームのJ1昇格に貢献。得点した5試合は4勝1分けと勝ちにつながる貴重なゴールを決めた。「まずはチームが勝つことを考えて自分のできることをやる」と意気込む。
福岡は出身地ではあるが、「ヴィッセルで活躍する方がネームバリューが違う。長所を伸ばしてオリンピックに出られるように頑張りたい」と、より注目度の高いチームで東京五輪出場をアピールする構えだ。
4日からは沖縄キャンプが始まる。ケガのため開幕は絶望的と見られるイニエスタの状況は気になるが、来たるシーズンに向けてペースを上げていく。
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