『背番号20』を背負う意味とは……
サッカーの試合での『背番号20』とは、主にフォワードのポジションで活躍する選手がつけることが多い背番号だ。サッカーファンの中には、いい場面で投入される"秘密兵器"的な選手であるというイメージを持っている方も多いそうだ。少々マイナーだが、必要な場面で実力を発揮する。派手さが無いからこそ感じる格好良さなのかもしれない。
しかし、日本代表に目を向けてみると、必ずしもフォワードがつけているわけではないようだ。それぞれのポジションの実力者が軒並み名を並べ、"控えでマイナー"という言葉は当てはまらないかもしれない。そんな流動的で柔軟であるのが日本代表の『背番号20』のようだ。
史上初!3年連続Jリーグ得点王 大久保嘉人選手
2016年現在も川崎フロンターレで活躍している大久保嘉人選手。大久保選手は2003年?2014年までの日本代表歴の中で、1度だけ背番号20を背負った経験がある。
主なポジションはいうまでもなくフォワード。しかし、ボランチやサイドハーフとしての能力も高く、オールラウンドなポジションで活躍を見せるタイプの選手だ。ストライカーとしての能力も極めて高く、"日本最強"と称されるとか。その称号の通り、2013年から3年連続のJリーグ得点王に輝いている。
日本代表初のベスト16に貢献 稲本潤一選手
日本だけでなく、海外サッカー界でも活躍した稲本潤一選手。現在も北海道コンサドーレ札幌にて現役を続ける稲本選手は、日本代表へ参加した最終年2010年に『背番号20』を背負った。
試合でのポジションはミッドフィルダーやディフェンダーを務めており、2002年?2010年までの3大会連続でFIFAワールドカップへ出場。特に2002年大会での活躍が目覚ましく、稲本選手が挙げた2得点は日本代表初のベスト16進出に大きく貢献した。
高い闘争心をもつディフェンダー 槙野智章選手
槙野智章選手、2016年現在も代表に招集され活躍を続ける人物だ。槙野選手はまだ記憶にも新しい2016年11月に行われたアジア最終予選で『背番号20』を背負っている。
試合中のポジションはディフェンダー。周囲からは"ファイター"と呼ばれるほどの闘争心の持ち主で、1対1の場面での強さが評価されている。
また、自分のポジションをフォワードの役割を果たす『DFW』であると自ら語り、試合の流れ次第で前線に上がりシュートを放つ場面もしばしば見られるとか。守りだけではなく得点に対する意欲も高いのが、槙野選手の大きな特徴だ。
あの名キーパーも『背番号20』 川口能活選手
ゴールキーパーとして活躍した川口能活選手も、過去に代表戦で『背番号20』を背負った経験がある。
川口選手といえば、言わずと知れた日本代表チームの正ゴールキーパーだ。1997年?2008年に渡り日本代表に関わり、オシムジャパンと岡田ジャパンでは主将を務めるなどのリーダーシップも発揮した。どんな逆境にも負けない強いメンタルをもった『炎の守護神』。背番号20を背負った翌年からは正キーパーの証である背番号1を背に、長く日本代表として戦いを続ける。
まとめ
様々なポジションで活躍する選手が背負ってきた、サッカー日本代表の背番号20。歴代選手を振り返っても、決して見劣りするメンバーではない。将来各ポジションで一流になっていく選手の登竜門と言っても良いかもしれない。