大迫勇也、古橋亨梧、原口元気は落選
サッカーのワールドカップカタール大会に出場する日本代表メンバーが1日、発表された。選出された26人は以下の通り。
【GK】
川島永嗣(ストラスブール=39)
権田修一(清水=33)
シュミット・ダニエル(シントトロイデン=30)
【DF】
長友佑都(FC東京=36)
吉田麻也(シャルケ=34)
酒井宏樹(浦和=32)
谷口彰悟(川崎F=31)
山根視来(川崎F=28)
板倉滉(ボルシアMG=25)
中山雄太(ハダースフィールド=25)
冨安健洋(アーセナル=23)
伊藤洋輝(シュツットガルト=23)
【MF】
柴崎岳(レガネス=30)
遠藤航(シュツットガルト=29)
守田英正(スポルティング=27)
鎌田大地(フランクフルト=26)
相馬勇紀(名古屋=25)
三笘薫(ブライトン=25)
堂安律(フライブルク=24)
田中碧(デュッセルドルフ=24)
久保建英(レアル・ソシエダ=21)
【FW】
浅野拓磨(ボーフム=27)
南野拓実(モナコ=27)
伊東純也(スタッド・ランス=29)
前田大然(セルティック=25)
上田綺世(セルクル・ブリュージュ=24)
森保一監督「行雲流水」の心境
会見した森保一監督(54)は「今のベストの選手を選択したと自信を持っているが、この中に入ってもおかしくない、力のある選手はたくさんいる。その選手たちのことを思うと複雑な心境だが、全ての選手たちの思いを持って全力で戦いたい」と決意表明。決断したタイミングを問われ、「昨日、スタッフミーティングでいろんな想定をして26人を選ぶ議論をした中でおおよそは決めて、最終的には今朝決断した」とギリギリまで悩んだことを明かした。
FWでは森保ジャパンの攻撃を担ってきた大迫勇也(神戸=32)が落選し、スコットランドで大活躍している古橋亨梧(セルティック=27)も外れている。「許されるのであれば(2人とも)招集したい。一緒にカタールで戦いたい選手たちだし、その力がある」とした上で、「大迫や古橋はこれまでの活動の中でワールドカップへの道をつなげてくれた選手だが、これまでと今の状況、ワールドカップでの戦いをいろいろシミュレーションしたときに優先順位としてこの選考になった」と明かした。
大迫が外れたことでFWに前回のロシアワールドカップ経験者が不在となるが、「ワールドカップ経験者がいなくなる点はポイントのひとつとして議論になった。経験者の力を借りて戦いたいという選択肢もあるが、経験のない選手たちの成功したいという野心に期待した」と説明。
同じく前回経験者の原口元気(ウニオン・ベルリン=31)が外れたことにも「原口元気に頼りたいところはまだまだある。同時に伸びてきている経験の浅い選手たちも大切にしないといけない。様々な想定とチームとして戦うことを考えて結論を出した」と絞り出すように答えた。
決戦の地カタールは森保監督が現役時代の1993年、悲願だったワールドカップ初出場を目前にして夢が砕け散った「ドーハの悲劇」が起きた場所でもある。「リベンジという気持ちは持っていない。戦うことを楽しみにしているし、ドーハの悲劇をドーハの歓喜に変えられるよう残された時間で最善の準備をして、選手たちに思い切ってプレーしてもらい、喜び合える結果を出せたらなと思う」と力みはない。
現在の心境を「行雲流水」と表現。空を行く雲や流れる水のように、深く物事に執着せず自然の成り行きに任せて行動することを意味しており、肩肘張らず、常に自然体の指揮官らしく胸の内を明かした。
ワールドカップカタール大会は11月20日に開幕。グループEの日本は23日16時(日本時間22時)にドイツ戦、27日13時(同19時)にコスタリカ戦、12月1日22時(同2日午前4時)にスペイン戦が予定されている。7大会連続7回目の出場となる日本はベスト16が過去最高成績。ベスト8進出を目指す戦いがもうすぐ始まる。
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