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サッカーW杯日本の相手スペインは点取り屋不在…過去の対戦成績と勝算は?

2022 4/7 11:00田村崇仁
スペイン代表ルイス・エンリケ監督,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

優勝1度の伝統国、12月1日の1次リーグE組第3戦

サッカーの2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会で、7大会連続出場となる世界ランキング23位の日本は12月1日、午後10時(日本時間12月2日午前4時)から1次リーグE組の第3戦で世界7位スペインと対戦する。

スペインの黄金期を支えた世界屈指のMFイニエスタ(神戸)を擁して2010年南アフリカ大会を制覇した伝統のパスサッカーは健在。森保一監督が率いた昨夏の東京五輪準決勝で敗れた因縁もあり、雪辱の機会になる。

1次リーグ初戦のドイツ、第2戦(コスタリカかニュージーランドの大陸間王者)の結果にもよるが、目標の8強入りに向けてベスト16進出へ運命を懸けた大一番になりそうだ。

前回ロシア大会は決勝トーナメント1回戦敗退、ペドリら若手台頭で復活へ

スペインは12大会連続16度目の出場のW杯常連国。しかし近年はW杯で安定した成績を残せていない。

2010年南アフリカ大会で初優勝した後は2014年ブラジル大会でまさかの1次リーグ敗退、2018年ロシア大会では開幕直前の監督解任というドタバタ劇もあって決勝トーナメント1回戦敗退に泣いた。

ただ黄金期を支えたイニエスタやシャビらベテランが代表を去ったものの、昨年の欧州選手権4強や東京五輪銀メダルにも貢献した19歳のペドリら将来性豊かな技巧派が台頭。「イニエスタの後継者」と期待されるペドリと17歳の新鋭ガビを軸に、ボールを保持してゲームを支配する伝統のパスサッカーで復活を目指す。

2018年から指揮を執るルイスエンリケ監督は確かな戦術眼でチームを束ねる熱血漢。スペイン1部リーグの名門バルセロナを2014~2015年シーズンに欧州チャンピオンズリーグ(CL)、国内リーグ、スペイン国王杯の3冠に導いた実績もあり、その手腕に注目だ。

過去の対戦成績は1敗、弱点は点取り屋不在?

日本とスペインの過去の対戦成績は1敗。日本がスペインとフル代表で唯一対戦したのは2001年4月25日、スペイン・コルドバでの国際親善試合。日本は健闘したが、終了直前の失点で0-1と惜敗した。

地元のW杯日韓大会に向け、5失点で大敗したフランス戦から約1カ月。スペインは代表の「顔」ともいえるFWラウル、MFグアルディオラ、メンディエタらが先発した。トルシエ監督率いる日本は従来の攻撃的な「フラット3」から中盤の両アウトサイドを下げる守備重視の布陣で強豪に臨み、初対戦のスペインにボールを支配されながらもMF名波浩、服部年宏(磐田)DF中田浩二(鹿島)森岡隆三(清水)らの布陣で踏ん張った。 最後尾でGK川口能活(横浜M)がエルゲラやラウルのシュートに対して好セーブを連発したが、ロスタイムにMFバラハに痛恨のゴールを許した。それでも「守備の文化が身についた」とトルシエ監督もモデルチェンジを称賛する内容だった。

今大会のスペインも弱点を探すとすれば、長年の課題である爆発的な点取り屋の不在だろう。安定した戦いぶりで勝ち抜いたW杯欧州予選でも8戦で計15点どまり。圧倒的にボールを支配しても決定力に欠けるところがある。

日本は攻守を束ねる遠藤航(シュツットガルト)らが中盤でのボール奪取から素早い逆襲でチャンスをつかめるか。スペイン1部リーグで活躍する久保建英(マジョルカ)をはじめ、伊東純也(ゲンク)、三笘薫(サンジロワーズ)ら新世代が攻撃でスピードとテクニックを生かし、スペインの弱点を巧みに突ければ勝機も出てくる。

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