サウジ戦で4試合連続ゴールの「イナズマ純也」
サッカー日本代表の伊東純也(28)が2月1日に埼玉スタジアムで行われたワールドカップカタール大会アジア最終予選のサウジアラビア戦で2点目となるゴールを決め、勝利に貢献した。
これで最終予選4試合連続ゴールとなり、原口元気に並ぶ日本代表タイ記録。3月24日のオーストラリア戦で新記録を狙う。
伊東は神奈川県出身で、神奈川県立逗葉高から神奈川大に進み、2015年にヴァンフォーレ甲府に加入した。1年目はリーグ戦30試合出場で4得点を記録し、翌2016年から柏レイソルに移籍。2017年に日本代表デビューを果たすと、2019年からベルギーのゲンクに移籍した。2020-2021シーズンはリーグ戦38試合11得点をマークしている。
ワールドカップ最終予選では2021年11月11日のベトナム戦(ハノイ)でチーム唯一の決勝ゴールを決め、続く同17日のオマーン戦(マスカット)でも同じくチーム唯一の決勝ゴール。さらに2022年1月27日の中国戦(埼スタ)、2月1日のサウジ戦(埼スタ)と4試合連続得点を記録している。「イナズマ純也」の異名も認知されてきた。
国際Aマッチでは木村和司の6試合連続ゴールが最長記録
過去にワールドカップアジア最終予選で4試合連続ゴールを決めたのは原口元気のみ。ロシア大会の最終予選として行われた2016年9月6日のタイ戦を皮切りに、10月6日のイラク戦、10月11日のオーストラリア戦、11月15日のサウジアラビア戦と立て続けにゴールを決め、本大会出場に貢献した。
原口が更新するまでは1993年の三浦知良と、1997年の呂比須ワグナーが決めた3試合連続ゴールが最長記録。日本のサッカー史に残るレジェンドが名を連ねる記録であることが分かるだろう。
ちなみに「最終予選」の縛りを外すと、国際Aマッチでは木村和司の6試合連続ゴールが最長記録。1985年10月26日のワールドカップメキシコ大会アジア最終予選・韓国戦で決めた、伝説のFKが「6発目」だった。
ワールドカップなど夢のまた夢だった当時の日本で、満員の国立競技場を沸かせ、ひょっとして…という期待を抱かせた芸術的FKだった。
豪州戦で新記録とW杯出場を決めるか
時は流れ、ワールドカップ出場が「当たり前」として見られるようになった日本サッカー界で、新たな歴史が刻まれるだろうか。
3月24日、アウェーで戦うオーストラリア戦で勝てば日本の7大会連続ワールドカップ出場が決まる。
国際Aマッチ通算31試合で9得点の伊東は、ゴールを決めた試合で8戦8勝(2021年3月30日モンゴル戦は2得点)と勝率10割。敵地オーストラリアで「イナズマ」が炸裂し、5試合連続ゴールの新記録とワールドカップ出場を同時に達成できるか注目だ。
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