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東京五輪男子サッカーで準決勝進出した日本は3日のスペイン戦に延長で敗れた。日本はスペインに押し込まれながらも0－0のまま延長に突入したが、PK戦かと思われた延長後半10分、FWマルコ・アセンシオに決勝ゴールを被弾。初の決勝進出はならなかった。
3位決定戦は6日に埼玉スタジアム2002でメキシコと戦う。勝てば1968年メキシコ五輪以来53年ぶりの銅メダル獲得となる。
日本は今回を含めてこれまで11度、五輪に出場した。改めて過去の成績を振り返ってみたい。
初めて出場したのは1936年のベルリン五輪。1回戦でスウェーデンと対戦し、前半に2点を失ったが、後半に川本泰三、右近徳太郎、松永行の3ゴールで逆転勝ち。準々決勝ではイタリアに0－8で敗れたが、ベスト8という結果を残した。
2度目の出場は1956年メルボルン五輪。1回戦で開催国オーストラリアに0－2で敗れた。
1960年ローマ五輪は出場を逃し、迎えた1964年東京五輪。デットマール・クラマー氏をコーチに迎えて強化を図った日本は、1次ラウンドのアルゼンチン戦で杉山隆一、川淵三郎、小城得達が3ゴールを決めて逆転勝ちし、ベスト8入りした。準々決勝ではチェコスロバキアに0－4で敗れた。
1968年メキシコ五輪では、今も日本のサッカー史に燦然と輝く銅メダルを獲得した。1次ラウンドのナイジェリア戦は釜本邦茂のハットトリックで3－1と勝利し、ブラジルとスペインには引き分けて1勝2分けで準々決勝進出。ベスト4をかけたフランス戦でも釜本邦茂の2ゴールと渡辺正のゴールで3－1と快勝した。
準決勝では優勝したハンガリーに0－5で完敗を喫したが、3位決定戦で開催国メキシコに2－0。釜本邦茂が2ゴールを決めて、銅メダルとともに得点王に輝いた。
その後、日本サッカーは冬の時代を迎え、1972年のミュンヘン五輪から1992年のバルセロナ五輪まで出場できず、28年ぶり出場となったのが1996年アトランタ五輪だった。国内でJリーグが発足し、空前のサッカーブームだった頃、西野朗監督率いるU－23日本代表が奇跡を起こす。
1次ラウンド初戦のブラジル戦。守備に重点を置いた戦術を徹底して伊東輝悦のゴールで奪った1点を守り切り、「マイアミの奇跡」と呼ばれる大番狂わせを演じた。続く第2戦はナイジェリアに0－2で敗れ、第3戦はハンガリーに3－2で勝って2勝1敗としたものの、得失点差でグループステージ敗退となった。
フィリップ・トルシエ監督に率いられた2000年シドニー五輪は1次ラウンドで南アフリカ、スロバキアをいずれも2－1で撃破。ブラジルには敗れたが、2勝1敗で準々決勝進出を果たした。ベスト4をかけたアメリカ戦では柳沢敦と高原直泰がゴールを決めたが、2－2に追いつかれ、PK戦で敗れた。
2004年アテネ五輪ではパラグアイに3－4、イタリアに2－3と連敗。3戦目でガーナに1－0と一矢報いたが、1勝2敗でグループステージ敗退した。
2008年北京五輪ではアメリカに0－1、ナイジェリアに1－2、オランダに0－1と3連敗。屈辱のグループステージ敗退となった。
2012年ロンドン五輪では初戦のスペイン戦で大津祐樹がゴールを決め、1－0で優勝候補を撃破。モロッコ戦も永井謙佑のゴールで1－0と勝利し、ホンジュラスと引き分けて2勝1分けで準々決勝に進出した。
続くエジプト戦では永井謙佑、吉田麻也、大津祐樹の3ゴールで快勝し、ベスト4進出。しかし、準決勝のメキシコ戦は1－3、3位決定戦の韓国戦も0－2で敗れ、メダル獲得はならなかった。
2016年リオデジャネイロ五輪では、初戦でナイジェリアに4－5で敗れ、コロンビア戦は2－2で引き分け。スウェーデン戦は矢島慎也のゴールで勝ったものの、1勝1敗1分けでグループステージ敗退した。
今回の東京五輪では南アフリカ、メキシコ、フランスに3連勝し、準々決勝ではニュージーランドに0－0の末、PK勝ち。準決勝は敗れたものの、3位決定戦で日本サッカー史に新たな1ページが刻まれるか注目される。53年ぶりのメダルをかけたメキシコ戦は6日午後8時キックオフだ。
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