およそ7割が炭酸水でダイエットに成功
近年の健康志向の高まりによって、炭酸水市場は年々大きく拡大している。アサヒ飲料が行った炭酸水の販売数に関する調査では、13年連続で過去最高の販売数を更新しているという。プレーンタイプの炭酸水の生産量は10年前よりも8倍、5年前よりも2倍の生産数を誇っているというのだ。
事実、近年ではコンビニなどでも様々なメーカーの炭酸水をよく見かけるようになった。炭酸水は強炭酸によるフレッシュメントと無糖による健康感から幅広い年代の心を掴んでいる。今後もますます炭酸水市場の拡大が予想される。
日々拡大を広げる炭酸水市場だが、炭酸水は高いダイエット効果を持つ事をご存じだろうか。
炭酸水とダイエットの関係性について50人を対象に行なったWEB調査の結果、およそ7割の人が2〜3kgのダイエットに成功したのに対して、太ったと回答した人は1人もいなかったというのだ。
また、ダイエットに成功した人のうち上位2割は、4〜5kgも体重が減ったという。炭酸水は、想像以上のダイエット効果をもたらしてくれそうだ。
食前の炭酸水は炭酸ガスにより満腹中枢が刺激され食欲低下
日頃、水分補給でジュースを摂取する人にとって、炭酸水ダイエットは特に大きな効果があるだろう。
ジュースには、多くの砂糖が含まれ想像以上のカロリーを摂取してしまう。例えば、コーラには100mlあたり45キロカロリーが含まれており、ペットボトル1本(500ml)を飲むとそれだけで225キロカロリーを摂取してしまうことになる。
1日あたりのジュースを炭酸水に変えるだけで、225キロカロリーの摂取を削減でき、1週間、1カ月、1年と継続していけば、かなりの違いとなるだろう。
また、食前に炭酸水を飲むことにより満腹感を得られ、過食を防ぐことができるためダイエットにつながる。およそ300ml〜500mlの炭酸水を飲むことで胃が炭酸ガスで満たされ、満腹中枢が刺激される。さらには、胃に食べ物が入るスペースも少なくなり、食欲が低下することが明らかになっている。
炭酸水は無駄な糖質摂取を防いでくれるばかりか、食べ過ぎを防止することができダイエット法としてかなり効果的であると言える。
食前の炭酸水は短時間で300〜500mlの量を飲む
炭酸水を摂取してダイエットするポイントは、摂取のタイミングと摂取量だ。
炭酸水を摂取するタイミングは、各食事の20分〜30分ほど前に飲むようにしたい。この時、少しずつ、ちびちびと飲んでしまうと胃に溜まる炭酸ガスが急激に増えず満腹中枢を刺激できないため、なるべく短時間で飲み干したい。
また、炭酸水ダイエットは、取り組み方を間違えるとかえって太る原因になる。炭酸水を摂取する量が少量だと、胃の中で十分に炭酸ガスが広がらず食欲の抑制につながらないばかりか、少量の炭酸水は血管に働きかけ食欲を増すように働きかけてしまうのだ。
ダイエット目的で炭酸水を飲む場合は、食前に300ml〜500ml程の量を飲むようにしたい。
近年では炭酸水の中でもレモン味など様々なフレーバーで味付けされた物も多く販売されるようになった。無味の炭酸水に飽きたら味のある炭酸水を飲むことで飽きを抑えることができるだろう。
フレーバーで味付けされた炭酸水の中には、時たまカロリーが含まれるものもあるため、必ずカロリー表示を確認し、0キロカロリーであるかの確認も怠らないようにしたい。
体重が気になっている人は、日頃の水分補給を炭酸水に変えてみてはいかがだろうか。ジュースによるカロリー摂取を抑えられるほか、食欲低下など今後のダイエットを手助けしてくれることだろう。
《ライタープロフィール》
近藤広貴
高校時代にボクシングを始め、全国高校総体3位、東農大時代に全日本選手権3位などの成績を残す。競技引退後は早稲田大学大学院にてスポーツ科学を学ぶ。現在は母校の教員としてボクシング部の指導やスポーツに関する研究を行う傍ら、執筆活動を行っている。
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